( ^ω^)ブーン達は街に生きるようです
- 494 名前: ◆ERGS03OiNo :2006/08/18(金) 22:00:07.38 ID:CzgeqrO40
- ,. -‐'''''""¨¨¨ヽ モ・・・モララーです!
(.___,,,... -ァァフ| あ…ありのまま 今 起こった事を話します!
|i i| }! }} //|
|l、{ j} /,,ィ//| 『僕が語ろうと思ったら
i|:!ヾ、_ノ/ u {:}//ヘ いつのまにかポルナレフになっていた』
|リ u' } ,ノ _,!V,ハ |
/´fト●{ル{,ィ'●ラ , タ人 な… 何を言ってるのか わからないと思うが
/' ヾ|宀| {´,)⌒`/ |<ヽトiゝ 僕も 何をされたのか わからなかった…
,゙ / )ヽ iLレ u' | | ヾlトハ〉
|/_/ ハ !∀⊇ '/:} V:::::ヽ 頭がどうにかなりそうだった…
// 二二二7'T'' /u' __ /:::::::/`ヽ
/'´r -―一ァ‐゙T´ '"´ /::::/-‐ \ 催眠術だとか超スピードだとか
/ // 广¨´ /' /:::::/´ ̄`ヽ ⌒ヽ そんなチャチなもんじゃあ 断じてない
ノ ' / ノ:::::`ー-、___/:::::// ヽ }
_/`丶 /:::::::::::::::::::::::::: ̄`ー-{:::... イ もっと恐ろしいものの 片鱗を味わいました…
- 496 名前: ◆ERGS03OiNo :2006/08/18(金) 22:03:03.09 ID:CzgeqrO40
- ( ・∀・ )「と、いうわけで、顔がポルナレフになったモララーです」
( ・∀・ )「さて、今回の主役はショボンさん。彼はブーン君の友達だそうです」
( ・∀・ )「彼はブーン君より、この街の異変に興味があるようですね」
( ・∀・ )「ブーン君はもう半年以上行方不明・・・」
( ・∀・ )「おっと、お喋りですね、僕は・・・。ではどうぞ」
- 497 名前: ◆ERGS03OiNo :2006/08/18(金) 22:05:02.77 ID:CzgeqrO40
- 第6話『法則』
(´・ω・`)「ブーンがいなくなってもう半年が経つのか・・・!」
半年が経ってしまった。あきらかにおかしい・・・。ブーンが誰にも、親にさえも言わないで消えるなんて・・・友達のショボンは、様々な思案を巡らす
VIP街にいるのか・・・
殺された、あるいは拉致されたのか・・・
- 498 名前: ◆ERGS03OiNo :2006/08/18(金) 22:06:52.94 ID:CzgeqrO40
- ショボンは様々な考えがでてくるが、どれもしっくりとはこない。
しかし、一つ・・・たった一つを除いては
(´・ω・`)「この街の異変・・・これに飲まれたのか・・・」
彼は薄々とだが、気づいていた
ショボンはパソコンで検索をかける。しかし、VIP街の事象については全くといっていいほど見つからなかった
- 500 名前: ◆ERGS03OiNo :2006/08/18(金) 22:09:07.69 ID:CzgeqrO40
- (´・ω・`)「何故だ・・・?全国には腐る程、都市伝説や噂があるのに・・・」
(´・ω・`;)「まるでこの街が無いかのように・・・」
そこでショボンは図書館にいってみることにした。VIP街の図書館は大きい。あそこならば何か手がかりがみつかるだろうと。
・・・
・・
・
- 501 名前: ◆ERGS03OiNo :2006/08/18(金) 22:11:01.39 ID:CzgeqrO40
- ・・・図書館・・・
(´・ω・`)「すいません。VIP街について書かれている本をすべてみたいのですが・・・」
「ハイ、少々お待ち下さい・・・」
ショボンは図書館に着き、受け付けに尋ねていた
「・・・わかりました。全部で五冊ありますね。今とってきます」
(´・ω・`)「ありがとうございます」
- 502 名前: ◆ERGS03OiNo :2006/08/18(金) 22:13:00.82 ID:CzgeqrO40
- しばらくして、受け付けの人が持ってきてくれた。
(´・ω・`)「さて・・・どれから調べようか」
ショボンは食い入るように文を読む。しかし、どれも特産品や、歴史のことしか書かれてなかった。
数時間が経ち、五冊の本も残り一冊になる・・・
- 503 名前: ◆ERGS03OiNo :2006/08/18(金) 22:14:59.41 ID:CzgeqrO40
- (´・ω・`)「これがラスト・・・。どれもたいしたことは書かれてなかったな・・・」
ショボンは最後の一冊を手に取る
(´・ω・`)「『VIP街の個人的見解/著者・菜南目乃魏個』か・・・」
ページをパラパラとめくってみた。すると・・・
(´・ω・`)「なになに・・・」
(;´・ω・)「・・・!」
そこには198×年以降の事象がこと細かに書かれていた。
- 504 名前: ◆ERGS03OiNo :2006/08/18(金) 22:16:07.33 ID:CzgeqrO40
- 『この街はおかしくなっている・・・。だが、それに気づいているものはほとんどいない』
『この本は、異変に気づき、調査したものが理解できる内容になっている』
『なお、この異変に関わってどうなろうと、私は一切関係ないものとする』
『しかし、この本を見て、どうか・・・どうか謎を解いて欲しい』
『何故なら私も・・・消されてしまうかもしれないからだ』
- 505 名前: ◆ERGS03OiNo :2006/08/18(金) 22:18:41.08 ID:CzgeqrO40
- 『この異変はどうやら変化しているみたいだ。198×年〜1990年までは、派手な殺しが主だったが、それ以降・・・1991年以降は殺しが減り、行方不明者の数が増えているのだ』
『何か法則があるのかもしれない・・・』
本の目次らしきところは、ここで終わっている
(´・ω・`)「『法則』・・・一体なんだ?」
「お前も探しているのか」
不意に、声がかけられる
- 506 名前: ◆ERGS03OiNo :2006/08/18(金) 22:21:19.60 ID:CzgeqrO40
- (´・ω・`)「・・・誰ですか?」
(,,゚Д゚)「お前も、この街がおかしいことに気づいているのか?」
ギコだった。シャキンもいる
(`・ω・´)「いやね、俺達も不思議な体験をしたんだ」
(,,゚Д゚)「ああ・・・半年程まえにな・・・。ようやくこいつが退院したんで、リハビリがてら調べに来たのよ」
(´・ω・`;)「それ・・・どういうことですか!?」
思わぬ言葉に、ショボンは驚きを隠せない
- 507 名前: ◆ERGS03OiNo :2006/08/18(金) 22:23:36.74 ID:CzgeqrO40
- (,,゚Д゚)「俺は・・・こいつが事故った時に、病院へ向かったんだ。真っ直ぐ進んでいたハズなのに、何故か別の地区にワープしていたんだ」
(´・ω・`)「・・・どういうことですか?」
(,,゚Д゚)「いわゆる一つの迷路のようになっていたんだ。しかし、誰も俺がワープしたことに気がついてなかった。つまり、俺だけがこの街の異変に飲まれていた」
街は何故そんな、それも意味の無いことをするのか?ショボンの考えはまとまらない
- 508 名前: ◆ERGS03OiNo :2006/08/18(金) 22:25:12.03 ID:CzgeqrO40
- (,,゚Д゚)「その時に、ある一定の法則を見つけたんだ。それは漫画に書いてあった」
(´・ω・`;)「『法則』だって!!?」
(,,゚Д゚)「あっ、ああ・・・」
(´・ω・`)「この本を見てください!!ホラッ、ここ!!」
ショボンは二人に法則のことが書いてあるページを見せる
- 509 名前: ◆ERGS03OiNo :2006/08/18(金) 22:27:25.38 ID:CzgeqrO40
- (`・ω・´;)「これは・・・」
(;゚Д゚)「俺のみつけた法則もこれに関係があったのか・・・?」
(´・ω・`)「いやっ、それはわかりません。でも、わずかなりとも関連性は・・・」
(`・ω・´)「なるほど。しかし、どうするんだい君は?」
シャキンが尋ねる
(`・ω・´)この本を見たところ、調べたら相当やばいことになりそうじゃないか」
- 510 名前: ◆ERGS03OiNo :2006/08/18(金) 22:29:05.95 ID:CzgeqrO40
- (´・ω・`)「それは・・・」
(,,゚Д゚)「いやっ、俺はある程度までは大丈夫だと思うぜ」
ギコは言う
(,,゚Д゚)「俺はヒントが書かれている漫画の雑誌を、その後に違う所で買ってみたんだ。そうしたら、ヒントのことは何も書かれていなかった」
(`・ω・´)「つまり、僕達にゲームをやらせてる・・・そういう感じかな」
シャキンはギコの現象をゲームに例えてみる
- 511 名前: ◆ERGS03OiNo :2006/08/18(金) 22:31:49.97 ID:CzgeqrO40
- (#´・ω・`)「ふざけるなっ!!」
(;゚Д゚)(;`・ω・)「!!」
突然ショボンは叫び、机を激しく叩く
(´・ω・`;)「僕の友達・・・ブーンはいなくなってしまったんだ・・・それをゲーム感覚で楽しまれているなんて・・・許せない」
(;゚Д゚)「そっ、それはスマン」
(`・ω・´;)「スマンかった。ゲームに例えちゃって・・・」
- 512 名前: ◆ERGS03OiNo :2006/08/18(金) 22:33:47.49 ID:CzgeqrO40
- (´・ω・`)「・・・あなた達に怒っても仕方ないんですよね・・・すいません」
(,,゚Д゚)「いいってことよ、誰だって大切な人がいなくなったら嫌だもんな」
(`・ω・´)「おわびにその・・・俺達も手伝っていいかな?」
(´・ω・`)「えっ?」
(,,゚Д゚)「この街の謎も気になるしな。それに、行方不明者を見つけられるかもしれないし」
シャキンとギコは優しかった。しかし、ただ街の謎を解けるというチャンスを逃したくないだけかもしれない
- 513 名前: ◆ERGS03OiNo :2006/08/18(金) 22:35:56.33 ID:CzgeqrO40
- (´・ω・`)「・・・お言葉に甘えさせてもらいます。・・・ところで、お二人のお名前は?」
(,,゚Д゚)「俺はギコ」(ガシィ)
(`・ω・´)「俺はシャキンだ」(ガシィ)
(´・ω・`)「僕はショボンです。よろしく」
三人は握手をする。そして、今後の予定を決めることにした
(,,゚Д゚)「これからどうする?」
(´・ω・`)「まず、僕はブーン君の家で調べることにします」
(`・ω・´)「じゃあ俺達は?」
(´・ω・`)「あなた達は、歴史・法則を詳しく調べてみてください」
(,,゚Д゚)(`・ω・´)「わかった」
二人はうなずく
- 514 名前: ◆ERGS03OiNo :2006/08/18(金) 22:38:07.32 ID:CzgeqrO40
- (´・ω・`)「何かわかったことがあったら携帯に連絡をください」
(,,゚Д゚)「了解だ。じゃあ俺は大学行って調べるわ」
ギコは気が短いのか、さっさと行ってしまった
(`・ω・´)「じゃあ俺は、聞きこみに行くよ。何かわかるかもしれないし」
(´・ω・`)「わかりました」
(´・ω・`)(へへっ、協力者もできた・・・。僕、ブーン君が帰ってきたらウホるんだ・・・)
・・・
・・
・
- 516 名前: ◆ERGS03OiNo :2006/08/18(金) 22:40:14.25 ID:CzgeqrO40
- ・・・ブーンの家・・・
(´・ω・`)「じゃあちょっとパソコン借りますね。手がかりがあるかもしれないし」
川^ω^)「ホントにありがとねぇ、ショボンちゃん」
(´・ω・`)「いえいえ。どういたしまして、おばさん」
ショボンは内藤家に着いていた。そして、彼の部屋にあるパソコンを調べる
(カチカチッ・・・)
(´・ω・`)「よしっ、専用ブラウザに履歴がある。最後に書きこんだのは・・・オカルトのスレか」
(´・ω・`)「datも見られるな。なになに・・・」
ショボンはスレを見る。どうやらブーンは東二丁目のことを調べていたみたいだ
- 517 名前: ◆ERGS03OiNo :2006/08/18(金) 22:42:23.93 ID:CzgeqrO40
- (´・ω・`)「そうか・・・それでブーンはいなくなっているのか・・・」
(´・ω・`)「階段を探そうとして、そこで何かがあった・・・ってところか」
その時、携帯に着信が流れる
(ピリリッピリリッ)
(´・ω・`)(非通知?誰からだ?)
(ピッ)(´・ω・`)「もしもし?」
『・・・・・・・・・・・・』
返事は無い
(´・ω・`)「どなたですか?間違いなら切りますよ」
- 519 名前: ◆ERGS03OiNo :2006/08/18(金) 22:45:11.31 ID:CzgeqrO40
- 『もぉしぃ、もぉしぃもぉしもぉしぃもぉしぃ、もおしいもしもしぃ〜
もぉしぃ、もぉしぃもぉしもぉしぃもぉしぃ、もおしいもしもしぃ〜
もぉしぃもぉしもぉしぃもぉしぃ、もおしいもしもしぃ〜もぉしー
もしぃもぉしもしもぉしぃもぉしぃ、もぉしぃもぉしもぉしぃもぉしぃ、
もおしいもしもしぃ〜もぉしーもしぃもぉしもしもぉしぃもぉしぃ、
もぉしぃもぉしもぉしぃもぉしぃ、もおしいもしもしぃ〜もぉしー
もしぃもぉしもしもぉしぃもぉしぃ、
もぉしぃもぉしもぉしぃもぉしぃ、もおしいもしもしぃ〜
もぉしーもしぃもぉしもしもぉしぃ』
(´・ω・`;)「なっ、なんだ?」
『もぉしぃ、もぉしぃもぉしもぉしぃもぉしぃ、
もおしいもしもしぃ〜もぉしーもしぃもぉしもしもぉしぃもぉしぃ、
もぉしぃもぉしもぉしぃもぉしぃ、もおしいもしもしぃ〜
もぉしーもしぃもぉしもしもぉしぃもぉしぃ、
もぉしぃもぉしもぉしぃもぉしぃ、もおしいもしもしぃ〜
もぉしーもしぃもぉしもしもぉしぃもぉしぃ、
もぉしぃもぉしもぉしぃもぉしぃ、
もおしいもしもしぃ〜もぉしーもしぃもぉしもしもぉしぃもぉしぃ、
もぉしぃもぉしもぉしぃもぉしぃ、もおしいもしもしぃ〜もぉしー
もしぃもぉしもしもぉしぃ』
- 520 名前: ◆ERGS03OiNo :2006/08/18(金) 22:47:52.07 ID:CzgeqrO40
- 携帯から声が聞こえる。
機械音なのかそうでないのかよくわからない声。ショボンは恐ろしくなったのだが・・・
(´・ω・`;)「けっ、携帯が・・・手から離れない・・・電源が・・・切れない」
(´・ω・`;)「耳からも剥がれない・・・」
(´・ω・`;)(ぐっ・・・頭が割れそうに痛い・・・)
その場に倒れてしまうショボン。彼は最後の力を振り絞って、近くにあったペンと紙をとり、メッセージを残す
(´・ω-`;;)(たのむ・・・誰か気づいて・・・僕の・・・最後の・・・メッ・・・セ・・・ジ・・・・・・)
・・・
・・
・
- 521 名前: ◆ERGS03OiNo :2006/08/18(金) 22:49:07.92 ID:CzgeqrO40
- 川^ω^)「ショボンちゃぁ〜ん、オヤツ食べません?」
(ガチャッ)
(´-ω-`;)「・・・」
川;^ω^)「ショボンちゃん・・・キャアアアァァアァァ・・・」
- 524 名前: ◆ERGS03OiNo :2006/08/18(金) 22:51:09.51 ID:CzgeqrO40
- 病院の人によると・・・
ショボンは植物状態・・・いつ起きるかはわからないそうだ
(´・ω・`)「・・・」
(;゚Д゚)「ショボン・・・お前・・・」
(`・ω・´;)「くそっ、調べたらこうなるって見せつけてるつもりか・・・!」
(´・ω・`)「・・・」
ショボンは何も答えない・・・
- 525 名前: ◆ERGS03OiNo :2006/08/18(金) 22:51:51.89 ID:CzgeqrO40
- ( ・∀・ )「太陽に近づこうとしたイカロスは、翼が溶けて落ちてしまいます」
( ・∀・ )「ショボン君もまた、この街の謎に近づこうとした罰・・・」
( ・∀・ )「まぁどうでもいいことですけど」
第6話 終
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