( ^ω^) 内藤が六道をさまようようです
- 14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/20(日) 01:22:29.52 ID:julB/OmW0
- 皆そろって黒衣を纏い参列する、その様子は死神が死者を迎えにくるようでもあった
棺桶の前で座り思考を止めただ呆然と内藤の顔を見つめる女の姿
ξ゚听)ξ「…」
J('-`)し「ツンちゃん…」
ξ゚听)ξ「お…ばさん」
内藤の母がツンの傍へ座る
J('-`)し「ホライズンは…ホライズンは何で…あんなに良い子だったのに」
涙の跡がくっきり残った顔で疲れたように話す
ξ゚听)ξ「私が…いけないんです内藤を連れまわしたりしたから」
J('-`)し「いいえ…貴方は何も悪くないわ、そうだツンちゃんちょっと…」
内藤の母はそういうとツンの手を取り葬儀場を出た
J('-`)し「あのね、ホライズンの部屋を掃除していたらコレが出てきたの」
懐から一枚の写真を取り出す
ξ゚听)ξ「これ…は」
- 15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/20(日) 01:23:35.22 ID:julB/OmW0
- そこに写っていたのはツンと内藤、ケーキを内藤が持ち二人で肩を寄せ合って写っている
写真を裏返すと雑な文字でこう書いてあった
「ツン、誕生日おめでとうだお!これからもずっと一緒だお!」
ξ;;)ξ「な、ないとぉ!」
今まで溜めていた涙が一気に溢れ出す、もうあの人は帰ってこない、あの時間も、あの笑顔も
J(;-;)し「ホライズンは貴方を最後まで守ったの…貴方は最後まで大切にされてたのよ」
涙が止まらない、この悲しみが流されるのならば止まらなくてもいい
J(;-;)し「貴方はホライズンの分まで幸せに生きて頂戴…それが私と息子からの願いよ」
内藤の母はそれだけいうと葬儀場へもどっていった
- 16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/20(日) 01:24:59.55 ID:julB/OmW0
- どれだけ歩いただろう、ひたすら暗い道を真っ直ぐに、いつしか歩くしか考えなくなったころ光が見えた
( ^ω^)「ここは?」
光が内藤を包み、視界が戻ってきた内藤の目に映ったもの
(;^ω^)「ここが修羅道かお…」
見たことが無い光景、空は毒々しい赤に染まり、そこら中で悲鳴、雄叫び、金属音がする
キィンと内藤の近くで音が弾けた
( ^ω^)「なんだお…!」
物陰に隠れ内藤は音の原因を探る
人ではない、いや鬼のような姿をした人、甲冑をまとい刀を握り互いに目が血走っている
(;^ω^)「これがそこらで繰り広げられてるのかお…」
内藤は息を呑んで闘いをただ見続ける、刀が空を切り、手が宙を舞う
そして足を切り飛ばされ倒れる、これ見よがしに首を刎ねた
- 17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/20(日) 01:26:25.69 ID:julB/OmW0
- 内藤が驚いたのは闘いではなかった
(;^ω^)「くっ喰ってるお!」
勝者が敗者の肉に喰らいつき貪る、雄叫びを挙げる、そして体が変化していく
(;^ω^)(相手を殺し、奪い、搾取、そして強くなる弱いものは肉になるだけ・・・)
「ウゴアアァアア!」
内藤が振り向くとそこには夥しい量の血を流しながらこっちへ向かってくる日本の鎧と刀を持った人が見えた
(;^ω^)「やらなきゃやられる、ココは修羅道、情も躊躇も全て命取り」
内藤は傍にあった鉈を手に取る
「オマエ!俺ガコロス!力ガマダタリナイ!モット!モットモットモットォ!」
鉈を両手でぎゅっと握る
( ^ω^)「僕は力をつけなきゃいけないんだお!なりふり構ってられない、生き延びてやるお!」
- 18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/20(日) 01:27:29.63 ID:julB/OmW0
- 「グゴウアアアゥ!」
( ^ω^)「おおおおおおおあ!」
ツン、泣いてたらゴメンお
ギィンッ
「ギャアアアァア!」
いつまでも一緒にいようっていったのは僕なはずだお
ドスンッ
(;^ω^)「ぐぅ!」
なのに僕はツンを置いていってしまったお
「シ…シヌノハ…イヤ…ダ…タスケテ…オフクロ」
だから
(;^ω^)「ハァハァ…」
僕は償いとしてツンの所に絶対戻るお
(#^ω^)「うおおおおぉおおぉおお!」
( ^ω^)内藤が六道をさまようようです
参章 了
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