('A`)がコンビニ店員になったようです。
3 名前:78 ◆pP.8LqKfPo :2006/09/04(月) 22:44:20.64 ID:ShRj3mhI0

 ――――――ξ゚听)ξ「2よ!」―――――――


このお方は、ショボン先輩。
俺やブーンの1学年上の先輩で、空手部の主将を務めていたお方。

高校から空手を始めたというのに、
主将を務めるまでに実力をつけた、すごい人だ。

高校から空手を始めたという共通点を持った俺とブーンを、
特に念入りに可愛がってくれた(バイオレンスな意味で)。


(´・ω・`)「久しぶりだね。
     僕が高校を卒業して以来だから、2年と163日ぶりか。」

('A`;)「はぁ、そこまで細かくはわかりませんが・・・。」

(´・ω・`)「卒業してから、君にメールや電話をしたんだけどね。
     いやはや、宛先不明で戻ってくるわ、別の人に電話がつながるわ・・・。
     連絡先を替えたのなら、そう言ってくれれば良かったのに。」


それは、あなたと関わりたくなかったからですよ。


しかし、そんなこと、この人に言えるはずもなく、
俺は、見え透いた嘘をいい訳として述べた。


5 名前:78 ◆pP.8LqKfPo :2006/09/04(月) 22:45:47.00 ID:ShRj3mhI0
(´・ω・`)「それにしても、このコンビニで君が働いているとはね。
     これからは、ここに通うことにしよう。」


いえ、是非とも別の店に行ってください。


(´・ω・`)「そんなにうれしそうな顔をするなよ。
     股間がうずくじゃないか。
     また、いろいろと面倒を見てあげるよ。」


この表情の、どこをどう見たらうれしそうに見えるのでしょうか?
そして、あなたのその申し出、断固拒否させていただきたい。


6 名前:78 ◆pP.8LqKfPo :2006/09/04(月) 22:47:37.30 ID:ShRj3mhI0
('A`;)「ところで、こんな時間まで起きていて大丈夫なんですか?
   たしかショボン先輩は、大学に進学されているんでしたよね?」

(´・ω・`)「大学はもう単位を取り終わったから行っていないんだ。
     それに、今は夏休みだよ?」


そうだった。
この人は強いだけでなく、頭もいいんだった。

それに、気が動転していて、夏休みだと言うこともすっかり忘れていた。


('A`;)「大学に通っていらっしゃらないと言うことは、
   今は何をなさっているんですか?」

(´・ω・`)「僕の兄貴がバーを開いていてね。
     今はそこで、バーテンの真似事をさせてもらっているんだ。
     今日はたまたま氷が無くなったから、ここに買いにきたんだよ。」


俺は、無くなった氷に殺意を覚えた。


8 名前:78 ◆pP.8LqKfPo :2006/09/04(月) 22:48:51.94 ID:ShRj3mhI0
それから、
現在の俺の近況をしゃべらされていると、
タイミング悪く、ブーンがトイレから出てきた。


( ^ω^)「いやー、排便って、いいものですね。」

(´・ω・`)「やあ、ブーン。立派な便は出たかい?」

( ^ω^)「それはそれは立派な一本糞・・・・・・。」


(;^ω^)「・・・・・・・。」



(((((;ω;))))「・・・・・・・ドクオ。
       なんで、ショボン先輩がここにいるんだお?」




俺は、ブーンに今までの経緯を話した。


10 名前:78 ◆pP.8LqKfPo :2006/09/04(月) 22:50:57.64 ID:ShRj3mhI0
(´・ω・`)「いやはや、
     かわいい後輩と会えるなんて、今日は実に良い日だね。」

(;^ω^)('A`;)「(俺達にとっては、最悪の日だよ。)」

(´・ω・`)「ドクオは大学を休学中だってね。
     ブーンは、今、何をしているんだい?」

(;^ω^)「はあ・・・・・・。
     家事手伝いといいますか、なんと言いますか・・・・。」

(´・ω・`)「はっきり言え。ぶち殺すぞ。」

(;^ω^)「に、ニートやってます。」

(´・ω・`)「ぶち殺す。
     ちょっとこっちに来い。」


そう言うと、恐怖で震えるブーンを引きずって、
ショボン先輩は、バックスペースの中に消えていった。


11 名前:78 ◆pP.8LqKfPo :2006/09/04(月) 22:53:13.97 ID:ShRj3mhI0
( ;ω;)「いやーーー!!
     そこはらめぇーーーー!!」

( ゚ω゚)「アッーーーーーーーーー!!」


それから小一時間、俺は、
バックスペースから聞こえてくるブーンの悲鳴を聞きながら、レジの隅で震えていた。

店の関係者でも何でも無い人間が、バックスペースを使っている。
そんな異常な状況も、この恐怖の前では些細なことだ。


やがて、まんじゅうのように顔の腫れ上がったブーンを引きずって、
ショボン先輩がバックスペースから出て来た。


13 名前:78 ◆pP.8LqKfPo :2006/09/04(月) 22:55:53.95 ID:ShRj3mhI0
(´・ω・`)「いやはや、仕事中にすまなかったね。」

(((('A`;))))「とととと、とんでもございません。」

(´・ω・`)「このニートは、僕のバーで働かせることにするよ。
      腐った性根を、きっちりたたき直してやるからね。」

(#);ω(#)「・・・ドク・・・たす・・・て。」

(((('A`;))))「ぜぜぜ、是非お願いします。」

(´・ω・`)「まかせてくれ。
      じゃあ、また来るよ。
      ドクオもバーに顔出せよ。出さないと・・・・・・」

(((('A`;))))「かか、必ずや、ご訪問させていただきます。」

(#);ω(#)「・・・いや・・・ドク・・・うらぎ・・・もの。」


悪い、ブーン。
俺も、自分の命が大切なんだ。

ショボン先輩は高笑いをあげると、
まんじゅうと化したブーンを引きずって帰っていった。


結局、その日、俺は休憩を取ることはできなかった。



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