( ^ω^)ブーンが閉じこめられたようです
77 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/31(木) 23:03:53.82 ID:RDmZpTwPO
『……もしもし』

( ^ω^)(……女?)

電話口から聞こえる声は、若い女のモノだった。

(;^ω^)「ど、どちらさまだお?」

79 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/31(木) 23:05:28.27 ID:RDmZpTwPO

『私? そうねぇ、特に考えてなかったわ。好きに呼んでちょうだい』

(;^ω^)「……この電話ボックスはあんたの仕業かお?」

『ふふ、そうねぇ。私のせいかもしれないし、私のせいじゃないかもしれないわ』

(;^ω^)「ふ、ふざけるなお!! 一体何のつもりなんだお!!」

『まぁ落ち着きなさいな。あなたが乱暴な口調で私に問い詰めた所で、私は何も答えないわ』

(;^ω^)「っ!!」

84 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/31(木) 23:14:29.38 ID:RDmZpTwPO
(;^ω^)「……どうすれば出してくれるんだお」

『もう……つれないなぁ。そんな直球な会話じゃ女の子はノッてこないわよ?』

(;^ω^)「いい加減にしろお!! こっちはお前の遊びに構ってられるほど暇じゃないんだお!!」

『……そう。わかったわ。ごきげんよう』

(;^ω^)「ちょ……!!」



(;^ω^)「……切りやがったお」


86 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/31(木) 23:24:02.38 ID:RDmZpTwPO
(;^ω^)「お、落ち着くお。とりあえず落ち着くお」

必死に冷静になろうとするブーン。
しかし考えれば考えるほど、「自分は得体のしれない基地外女に捕らわれている」という事実が彼を不安にさせた。

(;^ω^)「助けて……誰か……」

90 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/31(木) 23:32:32.23 ID:RDmZpTwPO

季節は夏だというのに、この辺りには蚊がいない。
それどころか虫の鳴き声さえ聞こえなかった。

(;^ω^)「ト……」


(;^ω^)「トイレ行きたくなってきたお……」

改めて今の状況に生唾を飲み込む。

(;^ω^)「ちょ、マジ限界……」

94 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/31(木) 23:40:06.96 ID:RDmZpTwPO

(;^ω^)「う……ぐ……!!」

下腹部を手で押さえ、狭い電話ボックス内で足をバタつかせるブーン。
脂汗さえ浮かんできた彼に、またもや電話がかかってきた。

(;゚ω゚)「ほぁ!!」

片手で尿道を指で無理矢理圧迫し、もう片方の手で受話器をとった。

(;゚ω゚)「マジ……限か……頼むお……」

『……しょうがないなぁ』

女は電話の向こうでため息をついた。


96 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/31(木) 23:45:53.39 ID:RDmZpTwPO
『いいよ』

(;゚ω゚)「……?」

『……だからそこでしていいよって言ってんの』

(;゚ω゚)「ちょ、そんな、お願



(;゚ω゚)「アッー!!」

101 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/31(木) 23:55:50.07 ID:RDmZpTwPO
『あれ? おもらししなかったの?』

(;^ω^)「うう……うっさいお……」

限界ギリギリで、チャックから解放したブーン。
彼は電話ボックス内で立ちションすることで、なんとか自分のプライドを守った。

(;^ω^)「さっきの事は謝るお。だから助けてくださいお……」

『あら、何よ突然。気持ち悪い』

(;^ω^)「なんて言われようが構わないお」

『うふふ……』




『……いいわよ。じゃあ、チャンスをあげる』





第二話終わり


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