( ^ω^)がタイムスリップしたようです
- 19 名前: ◆yZOo6tUHDs :2006/08/31(木) 19:31:08.74 ID:qTvOyQvK0
- −1940/5・・・徴兵から1ヶ月経過−
VIP帝国とラウンジ国との戦争は5ヶ月目を迎えた。
国境付近では各地で戦闘が発生。ブーン達の部隊の地下壕は国境から五十kmほどのところにある。
前線の部隊が後退してきたときに備えて、地下壕付近の農村に塹壕を掘っていた・・・・
ブーン達が徴兵されてから1ヶ月が経ったんだお。
ショボンは一緒にタイムスリップしたのかどうか分からなかった。
この1ヶ月で分かったことは・・・
『どうやらブーン達は戦時中にタイムスリップしてしまった』こと。
『開戦してから3ヶ月しか経っていない』こと。
それだけだったんだお・・・
- 20 名前: ◆yZOo6tUHDs :2006/08/31(木) 19:31:42.95 ID:qTvOyQvK0
- それからというもの、毎日のように訓練を課せられたんだお・・・
ちなみに運良くドクオとは同じ隊に入れたんだお。
開戦当時は30名程度居た小隊だったが、国境付近の戦闘で構成人数は4人にまで減っていたんだお。でも一人は知らない間に脱走したお・・・
そこにブーン達が加わったんだお。
ミ,,゚Д゚彡「そういえば名前を言ってなかったな。俺はフサギコ少尉だ。ちなみにこの隊の隊長だ。」
( ^ω^)「内藤ホライズンだお。流れ的に二等兵だおwww」
('A`)「同じくドクオ二等兵です」
( ´∀`)「モナー上等兵です。狙撃なら任せてくれモナ」
(=゚ω゚)「ぃょぅ伍長だょぅ。通信員でもある。よろしく。」
(=゚ω゚)「ちなみに今は退却命令が出ているが、そのうち前線に向かうと思うょぅ」
ミ,,゚Д゚彡「本部との連絡は地下壕の無線機を使う。衛生兵はこの前の戦闘ではぐれちまった。」
ブーンは思い出したんだお。ブーンの住んでいるVIP国国境では何度かラウンジ国との戦闘があったことを。
学校の地域学習でフサギコっていうお年寄りが話してい・・・
( ^ω^)「!!!」
- 23 名前: ◆yZOo6tUHDs :2006/08/31(木) 19:32:34.52 ID:qTvOyQvK0
- ( ^ω^)「フサギコのじいさんは・・・あなたなのかお!?」
ミ,,゚Д゚彡「じいさんじゃねぇぞゴラァ!!」
(;^ω^)「すまそーww」
('A`) (しかし、教科書通りだとこの戦争はあと7年も続く・・・しかも勝敗ははっきりとついていない。生き残れるのかな・・・・)
そして次の日、ブーン達にやっと武器が支給されることになる。
ミ,,゚Д゚彡「脱走したヤツが使っていた拳銃とライフルだ。鉄兜は二人分ある。」
('A`)「俺、体ちっせーからライフル扱いづらいだろうから拳銃で良いわ。」
( ^ω^)「じゃあブーンはライフルかお。」
ミ,,゚Д゚彡「早速射撃訓練を!・・・と言いたいところだが、こんな小さい隊には弾薬その他の配給は滅多に来ない。」
('A`)「無駄に弾は使えないわけか・・・」
( ´∀`)「そういうことモナ。さぁ、今日はもう地下壕へ帰ろう。」
その時だった。
- 24 名前: ◆yZOo6tUHDs :2006/08/31(木) 19:33:17.68 ID:qTvOyQvK0
- ヒュンヒュン!パシュシュシュシュ!!
2,3発、空中を弾が飛んでいき、6発ほど地面に着弾し砂煙があがった。
(=゚ω゚)「敵襲だ!!総員戦闘体制!塹壕に隠れるんだょぅ!」
(;^ω^)「なんだお!!」
('A`)「うわぁ!」
皆急いで塹壕に隠れたんだお。
- 25 名前: ◆yZOo6tUHDs :2006/08/31(木) 19:34:00.98 ID:qTvOyQvK0
- ミ,,゚Д゚彡「敵は・・・あの小屋の中か。見たところ4人程度か?」
(=゚ω゚)「あの小屋は農夫が休憩するために使っていた小屋だょぅ。」
( ´∀`)「そういえばあそこの農夫はラウンジで育ったんだったけか?」
ミ,,゚Д゚彡「そうだったな。しかしこの不利な状況でよく攻撃してきたもんだな。」
(=゚ω゚)「急な戦争なもんで気でも狂ったんだと思うょぅ。」
隊長、ぃょぅ伍長、モナー上等兵は至って冷静だったお。
それに比べてブーン達は・・・
(;´ω`)「一体何なんだお!?!?」
(;'A`)「農夫って武器持ってんのかよ!?」
初めての戦闘に混乱していたんだお。
- 26 名前: ◆yZOo6tUHDs :2006/08/31(木) 19:34:35.00 ID:qTvOyQvK0
- それに・・・怖くて手も足もガクガク震えていたのを覚えているお・・・
ミ,,゚Д゚彡「よし、モナー!ぃょぅ!! 着剣!!」
( ´∀`)(=゚ω゚)「イエッサー!!!」
二人は銃剣という、ナイフのようなものを銃の先に装着して、小屋へと向かったんだお・・・
ミ,,゚Д゚彡「援護射撃だ!!早く撃て!!」
(;^ω^)「わ、わかりましたお!」
ブーン達は実弾を撃ったことはないが、基本的な銃の扱いは学んでいたんだお。
塹壕から頭を少しだけ出すと・・・
木造のボロボロの小屋があって、その小屋の中に2人、小屋の後ろに1人、手前の地面に1人が伏せていたんだお。
ブーンは地面に伏せているヤツを狙い、引き金を引いた――――
- 28 名前: ◆yZOo6tUHDs :2006/08/31(木) 19:35:12.63 ID:qTvOyQvK0
- ドン!
初めての射撃の反動に、ブーンは倒れそうになった。
それでもなんとか耐えて、続けて敵めがけて引き金を引く。
ドンッドンッドンッドンッドンッドンッ!カィーン!!
8発目を撃つと同時にクリップ弾倉が排出される。
(;^ω^)「ちょww何か出てきた・・・てコレが空になった弾倉かお!」
ブーンは急いで次の弾倉を装填しようとするが、これがなかなか出来ない。
ブーンが装填に戸惑っている間、ドクオは打ち続けていた。
パンッ!・・・パンッ!・・・パンッ!・・・パンッ!
(;'A`)「くそ・・・反動が大きくてマトモに打てねぇ・・・」
ドクオが5発目を打とうとしたその時だったんだお。
モナーさん達めがけて小屋の奴らが何かを投げたんだお。
でもモナーさんはそれをすぐに投げ返したんだお・・・
(;´∀`)「伏せろぉぉぉ!!」
- 29 名前: ◆yZOo6tUHDs :2006/08/31(木) 19:36:07.44 ID:qTvOyQvK0
- 次の瞬間、凄まじい爆音と共に小屋が吹き飛んだんだお・・・
(;´∀`)「やったか・・・?」
(=゚ω゚)「いや・・・あの柵の裏にまだ居るんだょぅ!」
そう言うとぃょぅさんは隠れている敵に向かって走り出し、敵の喉を銃剣で刺したんだお・・・・・・・
この後、ブーン達は地下壕へと戻り、今日のことを本部へと連絡したんだお・・・
- 32 名前: ◆yZOo6tUHDs :2006/08/31(木) 19:44:25.02 ID:qTvOyQvK0
- ―地下壕―
ミ,,゚Д゚彡「なんであんな奴らが手榴弾まで持ってんだ?」
( ´∀`)「ふもとの人たちによると、ラウンジの軍人と関係を持っていたそうです」
ミ,,゚Д゚彡「となると・・・ここの地下壕の存在は敵も知っているかもしれないな。」
( ^ω^) (となると・・・ってドナルドに似てるおwww)
('A`)「・・・」
- 33 名前: ◆yZOo6tUHDs :2006/08/31(木) 19:47:00.44 ID:qTvOyQvK0
- (=゚ω゚)「どうしたドクオ二等兵、元気ないように見えるょぅ」
('A`)「いや・・・俺等はこんなことしてる場合じゃないんです・・・」
(=゚ω゚)「どういうことだょぅ?」
('A`)「俺たちはこの時代の人間じゃない。鞄の中に入っていた携帯電話を見ただろう?」
( ´∀`)「たしかに見たことの無い機械が入ってたモナね。一時は敵のスパイかと思ったモナ・・・」
( ^ω^)「でもドクオ、フサギコのじいさんは元の世界でも生きてるお。ついていけば何かカギが見つかるかもしれないお」
('A`)「確かにそうだけど・・・」
( ^ω^)「今はとにかく自分の身を守って、元の世界へ戻る方法を見つけなきゃいけないんだお。ショボンの行方も捜さなきゃだお」
('A`)「・・・そうだな」
(=゚ω゚)「なんだかよく分からないが解決したならそれでいいんだょぅ」
ミ,,゚Д゚彡「今日はもう休め。今日だけ見張りは俺達がしてやるぞゴラァ」
( ^ω^)('A`)「ありがとうございます・・・」
そうしてブーン達は戦争に飲み込まれていったんだお――――――――
戻る