( ^ω^)ブーン達は街に生きるようです
52 名前: ◆ERGS03OiNo :2006/08/20(日) 23:59:32.89 ID:+N7thagh0
語り部はいない・・・何故なら彼もVIP街の運命に飲まれているからだ。


最終回の主役はドクオ・ブーン・・・


彼らはVIP高校の・・・いや、今までの人生の中で、最高の友達。

では、どうぞ・・・

54 名前: ◆ERGS03OiNo :2006/08/21(月) 00:02:42.07 ID:QHIw0Fh10
最終話 『収束』


('A`)「これが、ショボンの残したメッセージだよね?」

川;^ω^)「そうよ、ドクちゃん」

( ^ω^)「僕のいなくなっていた間に・・・ショボン、すまんこ」

('A`)「こんな時までギャグいってんじゃねぇ」

ブーンは無事、帰還・・・。扉に入ってからもう半年以上経っていた。

その間のことを、オカーチャンとドクオに聞いた。なんでも、自分のことを調べるためにパソコンをやっていたら倒れてそのまま・・・だそうだ。

その際に見つけたメッセージ・・・そこにはこう書かれていた

56 名前: ◆ERGS03OiNo :2006/08/21(月) 00:05:41.96 ID:QHIw0Fh10
ドクオへ

このメモをもって、僕のホモとしての最後の仕事とする。
まず、VIP街の謎を解明するために、ギコとシャキンに調査の協力をお願いしたい。
以下に、法則についての愚見を述べる。
街の謎を考える際、第一選択はあくまで深入りしないであるという考えは変わらない。
しかしながら、現実には僕自身の場合がそうであるように、一歩踏み出した時点で殺しや精神障害をきたした例がしばしば見受けられる。
その場合には、早急な判断が必要となるが、残念ながら、未だ満足のいく成果には至っていない。
そして、この法則は、どうやら子供っぽいイタズラの時と、残酷な時があるようだ。
・・・これからの街の飛躍は、ドクオ、君の研究にかかっている。
僕は、君がその一翼を担える数少ない人間であると信じている。
能力を持った者には、それを正しく行使する責務がある。
君には街調査の発展に挑んでもらいたい。
遠くない未来に、街の異常が、この世からなくなることを信じている。
屍は生ける師なり。
なお、自らの街調査の第一線にある者が気づけず、回避不能で死すことを、心より恥じる。
そしてブーン、君の尻を掘れなかったことが一番の後悔である。

ショボンより(´・ω・`)

61 名前: ◆ERGS03OiNo :2006/08/21(月) 00:09:09.96 ID:QHIw0Fh10
(;'A`)「・・・だそうだ」

( ;^ω^)「眠くなってくるお・・・ていうか尻って・・・」

(;'A`)「あいつ、相当な速筆だな」

( ;^ω^)「だおだお」

( ;^ω^) (・・・相変わらず、ショボンは万能だお。でも、大したことは書かれていないお・・・)

65 名前: ◆ERGS03OiNo :2006/08/21(月) 00:12:54.23 ID:QHIw0Fh10
('A`)「・・・だが、穴は埋まっていった気がする。ブーンの話しに出るモララーという男、廃墟、帽子屋、チェシャ猫、そして・・・『母を探して』か」

(ピンポーン)

川^ω^)「ハァ〜イ」

(ガチャ)

(,,゚Д゚)「どうも、ギコです」

(`・ω・´)「シャキンです」

ギコとシャキンが来た。ブーンが帰ってきたことを、オカーチャンが連絡していたのだ

('A`)「あっ、初めまして、ドクオです」

( ^ω^)「ブーンですお」

(,,゚Д゚)「おお!君がブーン君か!良かったな帰れて!!」

(`・ω・´)「良かった・・・良かった・・・」

( ^ω^)「そんなことより、謎解きが先ですお!」

68 名前: ◆ERGS03OiNo :2006/08/21(月) 00:15:31.16 ID:QHIw0Fh10
(,,゚Д゚)「・・・そうだな」

ブーンとドクオは、ショボンの残したメモ、ブーンの見たこと、聞いたことを話す・・・

(`・ω・´)「なるほどね、帽子屋・・・」

('A`)「ええ」

(`・ω・´)「俺が調べたところによると、この間精神病院で後を気にする女の子の話しを聞いた。恐らくそれは帽子屋の仕業だろう」

('A`)「俺もツンとしぃからも聞いたんですが・・・特にしぃ。彼女はこっちをみる男がたくさん表れたそうです」

(,,゚Д゚)「ってことは・・・帽子屋と見てくる男は、同一人物でおk?」

(`・ω・´)「おkだと思う」

72 名前: ◆ERGS03OiNo :2006/08/21(月) 00:18:03.54 ID:QHIw0Fh10
('A`)「チェシャ猫は・・・正直、誰だかわからん」

( ^ω^)「噂を流したりしてる人かもしれないお。イタズラ好きとも言ってたお」

(,,゚Д゚)「じゃあチェシャ猫はそいつだな」

(`・ω・´)「それで保留だな」

('A`)「あとは・・・廃墟と、モララーって人の母親か・・・」

(`・ω・´)「廃墟については・・・」

( ^ω^)「あれはただの廃村だお。それも何百年も前の」

('A`)「じゃあ・・・母親か」

78 名前: ◆ERGS03OiNo :2006/08/21(月) 00:21:58.09 ID:QHIw0Fh10
(`・ω・´)「待てよ・・・それは何年前の話しだ?」

(,,゚Д゚)「本には、異変は198×年からって書いてあったな」

( ^ω^)「じゃあ調べてみるお」

ブーンはパソコンの電源を入れ、VIP街の過去の事故を洗い出す

( ^ω^)「とりあえず、198×年のVIP街は、大雨の被害が酷かったらしいお」

('A`)「大きな事件はもみ消せないのか」

( ^ω^)「あるいは・・・気づいて欲しいのかもしれないお」

(,,゚Д゚)「消せない・・・じゃなくて、消さないってことか」

80 名前: ◆ERGS03OiNo :2006/08/21(月) 00:24:40.86 ID:QHIw0Fh10
(`・ω・´)「ん?おいっ、ここを見てみろ!」

シャキンはパソコンの画面端を指す。

そこには大雨の際のことが書かれていた。

どうやら、大雨の中での事故は多かったらしい・・・死傷者のリストがでる

( ;^ω^)「30人近く車に轢かれている・・・なにやってるんだお」

('A`)「ちょ・・・おい・・・」

(;'A`)「おい!!ここにモララーって書いてあるぞ!」

(;゚Д゚)「ホントだ!母親も死んでいるな・・・名前は、『クー』か」

(`・ω・´)「事故現場も書かれているな・・・さすがインターネッツだ」

(;゚Д゚)「そっ、そこにしびれる憧れるゥ!」

(バキィ)

(`・ω・´)「うるせーだまってろ」

(;;)゚Д゚)「すんません・・・」

85 名前: ◆ERGS03OiNo :2006/08/21(月) 00:27:11.46 ID:QHIw0Fh10
事故現場・・・そこはVIP街東一丁目だった

( ^ω^)「よし、行ってみるお!」

(,,゚Д゚)(`・ω・)('A`)「おーー!!」

・・・
・・


88 名前: ◆ERGS03OiNo :2006/08/21(月) 00:30:45.65 ID:QHIw0Fh10
・・・数十分後・・・
四人は東一丁目に着いた

('A`)「でさあ・・・詳しい場所わかんなくね?」

( ^ω^)「まぁ待てお。シャキンさんに秘策があるらしいお」

(`・ω・´)「ああ。お前らがダラダラしている間に聞きこみをしていた」

(,,゚Д゚)「流石だな」

(`・ω・´)「まぁ、未来のバーボンハウス店長(予定)だから、な」

(,,゚Д゚)「・・・ や ら な い か 」

(`・ω・´)「頭がおかしくなったのか?、もう一度言ったらマジで掘るぞ」

(;゚Д゚)「ヒィ!!じょっ、冗談だぜ・・・」

(`・ω・´)「さて、そんなことは置いといて・・・そこの通りを曲がったところらしいぞ」

シャキンの指したところ・・・数十メートル先に曲がり角があった

94 名前: ◆ERGS03OiNo :2006/08/21(月) 00:35:01.31 ID:QHIw0Fh10
( ^ω^)「よし、いくんだお!」

('A`)「わかった」

・・・・・・

(`・ω・´)「・・・ここが現場か?」

(,,゚Д゚)「・・・だな」

ガードレールはひしゃげている。

二十年前とほとんど変わらずにいる、事故現場

(,,゚Д゚)「さて、どうする?霊能力の無い俺達が会話・・・ましてや、見る事もできないんだぜ?」

( ^ω^)「・・・」

( ^ω^)「モララーが来たよ・・・お母さん、出てきてくれお・・・」

不意に、ブーンが喋りだす

(`・ω・´)「成る程ね、なりきりか」

(`・ω・´)「できなかったら、俺がおんみょうだんで呼ぶぜ」

('A`)「はいはいワロスワロスってね」

95 名前: ◆ERGS03OiNo :2006/08/21(月) 00:38:06.40 ID:QHIw0Fh10
( ;^ω^) 「母さん・・・出てきて・・・(ダメかお・・・?)」

しばらくすると、どうだろうか。うっすらと影が見えてくるではないか

川;゚ -゚)「モララー!?モララー、どこなの!?」

(;'A`)「マジかよ・・・」

(;゚Д゚)「霊・・・初めて見たぜ」

(`・ω・´)「俺は一度死んだ身だから怖くないぜ」

川;゚ -゚)「どこ、どこなの!!」

( ^ω^)「見ているんだお!?モララーさん!」

( ^ω^)「僕達はお母さんを見つけたお!」

( ;^ω^)「扉もあけっぱにしておいたお!!」

( ;^ω^)「だから来いお!」



( ;ω;)「お母さんを待たせちゃあ・・・・・・ダメだろうが・・・」

101 名前: ◆ERGS03OiNo :2006/08/21(月) 00:41:04.49 ID:QHIw0Fh10
( ;∀; )「かっ、母さん・・・」

いつの間にか、モララーがいた

川;゚ -゚)「モララー・・・」

( ;∀; )「遭いたかった・・・ジエンとミルナさんに頼んでもダメだったし・・・」

川 ; -;)「モララー・・・どこいってたのよ・・・」

( ;∀; )「スキップ・・・スキップしよ・・・母さん・・・」

川 ; -;)「・・・うん」

( ^ω^)「・・・良かったお、モララーさん。もう悲しませちゃいけないお」

( ・∀・ )「・・・ブーン君、ありがとう」

( ^ω^)「僕だけじゃないお。みんな協力してくれたからだお」

104 名前: ◆ERGS03OiNo :2006/08/21(月) 00:44:06.40 ID:QHIw0Fh10
( ・∀・ )「そうだね・・・。やっぱり、君を最初に選んで良かった」

( ・∀・ )「僕・・・もう行くね」

川 ゚ -゚) 「さあ・・・行こう、モララー」

( ^ω^)「ばいぶーだお」

( ・∀・ )「ありがとう・・・ありがとう・・・」

まばゆい光が周囲を包んだかと思うと、もう二人はいなかった

110 名前: ◆ERGS03OiNo :2006/08/21(月) 00:47:31.43 ID:QHIw0Fh10
('A`)「これで・・・おわったのか?」

( ^ω^)「・・・わからないお」

(ピリリッピリリッ)

ブーンの携帯に着信が流れる

『もしもし、ホライゾンちゃん!?』

( ^ω^)「オカーチャン、どうしたお?」

『今病院から連絡がきて、ショボンちゃんが起きたのよ!!』

( ^ω^)・・・

(; ω )        ゚ ゚  「なんだってーーーーー!!!!」

117 名前: ◆ERGS03OiNo :2006/08/21(月) 00:51:40.96 ID:QHIw0Fh10
・・・
・・


所変わって病院・・・

(´・ω・`)「ううう〜ん」(ムクリ)

( ;^ω^) 「ショボン!!」

('A`)「大丈夫か!!!!!!????」

(´・ω・`)「おおお・・・その声は・・・や ら な い か」

('A`)「おま・・・それは・・・」

( ^ω^)「ウホッ」

(;'A`)「ちょwwwwwwwwww」

119 名前: ◆ERGS03OiNo :2006/08/21(月) 00:54:41.06 ID:QHIw0Fh10
(,,゚Д゚)「確かにその反応はショボンだな。・・・よく知らないけど」

(`・ω・´)「俺と同じ臭いがする・・・オイショボン、将来ウチで働かないか?」

(´・ω・`)「シャキンさん・・・いいえ、兄貴と呼ばせてもらいます!!」

(ガシィ)

二人に奇妙な友情が芽生えた・・・

121 名前: ◆ERGS03OiNo :2006/08/21(月) 00:57:58.15 ID:QHIw0Fh10
( ^ω^)「ショボンが起きた!クララも立った!亀田も勝った!やo(ry」

(#'A`)「どんなもんじゃーーーい!!!」

とにもかくにも終わった・・・

・・・
・・


(・∀・)「どうします?俺達・・・モララーさんいないとヒマですよ」

( ゚д゚ )「・・・」

(・∀・)「えっ?祝福するよですって?全く・・・お人よしばかり」

124 名前: ◆ERGS03OiNo :2006/08/21(月) 01:01:58.86 ID:QHIw0Fh10
(・∀・)「あっ、どうも、ジエンです」

(・∀・)「モララーさんがいなくなったので、僕が代弁」

(・∀・)「なになに・・・『おたのしみいただけたでしょうか?』」

(・∀・)「『僕は今、モナーさんと楽しくやっています』」

(・∀・)「『もちろん、母さんも一緒でね』」

(・∀・)「・・・」

(・∀・)「まぁ、どうでもいいことですけどね」

(・∀・)「ではさようなら」

127 名前: ◆ERGS03OiNo :2006/08/21(月) 01:03:49.05 ID:QHIw0Fh10
ジエンはVIP街がつまらなく感じ、放浪。

まぁ猫みたいっちゃあ猫みたいだけど・・・

ミルナは引き続き、審判者をやるそうだ

そしてVIP街は・・・

130 名前: ◆ERGS03OiNo :2006/08/21(月) 01:06:16.28 ID:QHIw0Fh10
( ^ω^)「あれから、また半年たったお」

ブーンは復学・・・

('A`)「見てくる男も、噂を流す男も、結局なんだったんだろ?」

(´・ω・`)「さあね」

ドクオ・ショボンも相変わらず、だ

( ^ω^)「フフフ・・・僕は知っているお」

('A`)「何!?」

132 名前: ◆ERGS03OiNo :2006/08/21(月) 01:09:15.05 ID:QHIw0Fh10
( ^ω^)「きっと彼らは、僕達が作り出した存在だお」

( ^ω^)「色々な思いが詰まった人達・・・」

( ^ω^)「彼らは、モララーさんの強い思いに引かれた者と推測するお」

( ^ω^)「亀田のやo(ryも、みんなの思いからできたんだお」

('A`)「なるほど・・・心で理解したよ」

135 名前: ◆ERGS03OiNo :2006/08/21(月) 01:11:22.90 ID:QHIw0Fh10
・・・事故現場・・・

ガードレールは、綺麗に直され・・・

周囲の土からは、満面の花が咲き誇っていた・・・



最終話 終



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