( ^ω^)ブーンがバスケを始めたようです
68 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/27(日) 23:53:49.31 ID:yqG5kmeS0

翌日。
放課後を迎えたVIP高校。
これから部活動に向かう生徒、残ってお喋りをしている生徒やらで賑わっていた。

( ^ω^)「バッスケ〜バスバスバスケ〜wwwwww」

ξ゚听)ξ「何よその歌」

( ^ω^)「ツン!! 立ち聞きはいくないおwwwww」

ブーンの幼馴染、ツン。
小さい頃からの腐れ縁は、高校入学から同じクラスになるほど続いていた。

ξ゚听)ξ「はいはい。これから部活?」

( ^ω^)「だお!! ツンは?」

ξ゚听)ξ「あたしは帰宅部よ」

( ^ω^)「ださ」

ξ゚听)ξ「……」

70 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/28(月) 00:04:36.96 ID:nvQ2P6/g0

( ^ω^)「ツンも何か部活入ったほうがいいお!! 無駄に青春潰す事になるお!!」

ξ゚听)ξ「そうね……でも体動かすとかはやだしなぁ」

( ^ω^)「中学ではバリバリのスポーツウーマンだったじゃないかお?」

ξ゚听)ξ「高校でまでスポ根みたいなノリは嫌なのよ」


ξ゚听)ξ「……マネージャーとかだったらやってみたいかな……なんて」

( ^ω^)「へー。じゃあブーンは部活行くお!! また明日!!」

ξ#゚听)ξ「……」

71 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/28(月) 00:06:01.27 ID:nvQ2P6/g0

校舎を一旦出て、体育館を目指す。
体育館履きに履き替えてコートに出ると、部員は大体揃っていた。

( ^ω^)「ちわーすwwwwwww」

( ゚∀゚) 「おう遅えぞ一年坊主!!」

( ^ω^)「お?」

( ゚∀゚) 「一年は練習前にコートの雑巾がけだ!! ほらさっさと雑巾絞って持ってこい!!」

( ^ω^)「メンドクサスwwwwwwwww」


72 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/28(月) 00:14:33.37 ID:nvQ2P6/g0

濡れ雑巾を準備し、四つんばいにコートを横断する。

( ^ω^)「うっひょおおおおおおおおwwwwwwwwwww」

(;゚∀゚)「(やっぱり無駄に元気なヤツだな)」


74 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/28(月) 00:29:28.81 ID:nvQ2P6/g0

( ゚∀゚)「さて……集合〜っ!!」

雑巾がけが終わったところで、ジョルジュが声をはる。
キャプテン・副キャプテンを中心に、部員たちは輪を作った。

( ゚∀゚)「んじゃとりあえず練習始めっぞ。練習試合も近いから集中していこう」

「「「はい!!」」」

( ゚∀゚)「よし!! フットワーク!!」

「「「はい!!」」」

75 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/28(月) 00:31:46.05 ID:nvQ2P6/g0

駆け足にコートの隅に並ぶ二年。
その後を追って一年も動いた。

( ゚∀゚)「一年はわからないヤツもいるかもだけど〜、先にやる二年の真似してやってみて」

経験者は屈伸をしたりしてフットワークに備える。
初心者はこれから何が始まるかわからず、キョロキョロと落ち着かないようだった。

( ゚∀゚)「はい行くよ〜」

80 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/28(月) 00:48:18.35 ID:nvQ2P6/g0

軽い小走りから始まり、体をほぐすかのようにコートを横断する。
緊張していた一年の顔にも余裕が戻ってきた。

(`・ω・´)「(ジョルジュめ……初っ端からフットワークか。これで辞める一年もいるだろうな)」

(`・ω・´)「(……まぁやる気のあるヤツしか続かないからな)」

( ゚∀゚)「はいサイドキック!!」

上半身を傾け、膝を曲げ、片足で大きく横に跳ねるサイドキック。
傍から見れば大した事ないように見えるが、常に筋肉を使うこの練習は部員にとって地獄だった。


82 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/28(月) 00:51:05.61 ID:nvQ2P6/g0

(;´・ω・`)「……くっ!!」

( ゚∀゚)「おらサボるな!! もっと横に飛べ!! 前に飛ぼうとするな!!」

楽をしようと思えばいくらでもズルが出来たが、
先頭と最後尾につき、目を光らすキャプテン達がそれをさせなかった。

(`・ω・´)「おい……お前二年のくせに何サボってんだ?」

二年「う……す、すまん」

それでいて二人の運動量は他と比べて多かった。


85 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/28(月) 01:03:46.52 ID:nvQ2P6/g0

少しずつキツくなっていくフットワーク。
段々と一年の顔色は青ざめていった。

(;゚∀゚)「はいシャトルラン!!」

(;´・ω・`)「(中学の時よりもフットワークが長い……コレが差ってヤツか……)」

一年「はぁ……はぁ……」

(;゚∀゚)「タラタラ走ってんじゃねーよ!! やる気ないならコートから出ろ!!」

一年「ひいい……」


86 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/28(月) 01:04:33.58 ID:nvQ2P6/g0

(;^ω^)「うっ」




(;^ω^)「ひょおおおおおおおおおおお!!」

(;゚∀゚)(;`・ω・´)(;´・ω・`)「!!」

一年の列を群を抜いて先頭を駆けるブーン。
そのままコートの端まで走っていた。

(;゚∀゚)「ちょwwww違う違うwwww」

(;^ω^)「お?」

(;゚∀゚)「前のヤツの見てなかったのか!? コート上のラインにタッチしてターンすんだよ!!」

90 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/28(月) 01:18:54.11 ID:nvQ2P6/g0

コートを三分割して、手前のラインにタッチ。
ターンしてスタートラインに戻り、中間ラインにタッチ。
再度戻って奥のラインにタッチ。
またまた戻ってターンして、反対側まで駆け抜ける。

フットワークの締めとも言える地獄のダッシュだ。

(;^ω^)「うひょおおおお!!」

(;゚∀゚)「ハヤスwwwwww」

(;`・ω・´)「あの掛け声はなんとかならんのか……」

92 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/28(月) 01:19:39.81 ID:nvQ2P6/g0

(;゚∀゚)「おk!! ナイスラン!!」

フットワークが終わる頃には、一年の四分の一が脱落していた。
疲れたを通り越して気持ち悪いと訴える新入部員。
VIP高校バスケ部にはマネージャーがいないので、コートを出た出入り口のところで数人が倒れていた。

(;゚∀゚)「情けねーなぁ……おし次イクぞ!! スリーメン!!」

(;´・ω・`)「……!!」

101 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/28(月) 01:38:17.28 ID:nvQ2P6/g0

(;^ω^)「Swin-men?」

(;゚∀゚)「おら歩くな!! 早く並べ!!」

(;´・ω・`)「(冗談だろ……化け物かこいつ等)」

(;゚∀゚)「連続30本インな!!」

コートの端、三列に並び、パスし合いながら反対側のゴールにレイアップを決めるスリーメン。
シュートし終えた後もダッシュで戻って来なくてはならない為、人数が少ないとこれもまた地獄となる。

104 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/28(月) 01:39:07.24 ID:nvQ2P6/g0

(;`・ω・´)「ちょ、おい」

(;゚∀゚)「あ!?」

(;`・ω・´)「初心者がいるんだぞ。それじゃ多分永遠に終わらんぞ」

(;゚∀゚)「む……」

30本連続でシュートを成功させる事が目標。
途中で一本でもミスればカウントは最初からになる。
この条件において、下手糞なヤツは肩身が狭い思いをする。

(;゚∀゚)「……じゃ、じゃあ初心者は抜けろ!! 俺らが終わるまで隅っこでドリブルな!!」

(;^ω^)「お……」

生き残った一年の中に、初心者はブーンしかいなかった。
またも虐めにあってる気分を味わいながら、ブーンは一人ドリブルをしていた……。

105 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/28(月) 01:39:55.38 ID:nvQ2P6/g0

本格的な練習一日目。
それにしてはハードな練習内容に、二年の中でも顔を青ざめるヤツも出てきた。

(;゚∀゚)「はいランニング!!」

ジョルジュ・シャキンを先頭に、今日一日の練習の終わりを意味するランニングをする部員達。

(;゚∀゚)「ストレッチ!!」

新一年を迎えたVIP高校バスケ部の、初日の練習が終わった。


109 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/28(月) 01:51:06.01 ID:nvQ2P6/g0

片づけを済ませ、部員もちらほらと帰り始めた頃。
バスケ部の部室でなにやら話し合う二人。

( ゚∀゚)「二年のヤツからも睨まれてたな〜wwwwwww」

(`・ω・´)「……だな」

( ゚∀゚)「まぁ初日の練習がキツイのはウチの伝統みたいなモンだしなwwww」

(`・ω・´)「これで一年は半分位になるだろうな」

( ゚∀゚)「途中で辞められても困るしな。明日からも顔出すヤツが根性あるヤツってことさね」

(`・ω・´)「ああ……」

110 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/28(月) 01:52:04.41 ID:nvQ2P6/g0

( ゚∀゚)「いや〜でもなんだかんだでやっぱりお前の弟もついてきてたじゃん」

( ゚∀゚)「アレは本当に有望株だわ」

(`・ω・´)「今にも倒れそうだったぞ」

( ゚∀゚)「そうそう、顔青い青いwwwwまぁでもそんなトコか? 使えそうなのは」

(`・ω・´)「……」


(`・ω・´)「……アイツ」

( ゚∀゚)「?」

(`・ω・´)「アイツは、面白いかもな」






(;^ω^)「今日もボールに触ってないお……」

129 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/28(月) 02:34:47.90 ID:nvQ2P6/g0

〜校門〜

( ^ω^)「あ、ショボーン!!」

(´・ω・`)「……」

( ^ω^)「お疲れだお!! ゲームもおもすれーけど、今日みたいに体動かすのもおもすれーお!!」

(´・ω・`)「マジで話しかけないでよ……ちょっと疲れてんだから……」

( ^ω^)「お? ショボンお疲れかお? 今日はいっぱい走ったから無理ないお!!」

(´・ω・`)「……」


(;´・ω・`)「……べ、別に。まぁ、あれくらい普通だけどね」

( ^ω^)「うはwwwwさすがショボンwwwww」

(#´・ω・`)「……」

130 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/28(月) 02:35:35.15 ID:nvQ2P6/g0

(´・ω・`)「君は相当お疲れなんじゃない? 初心者だし」

( ^ω^)「ブーンは今日はあんま動いてないお!! ボール使わないメニューしか参加してないお!!」

(;´・ω・`)「(ボール使わないメニューが大半だったじゃないか……)」



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