( ^ω^)ブーンが特殊部隊になったようです
- 12 名前:642 :2006/08/13(日) 21:18:14.94 ID:jPs5JbKK0
- chapter2 作戦命令
―――ニューソク連邦共和国・首都キタコレシティ・とあるマンション―――
チャッチャラチャララララーン、チャーチャーチャーチャー、チャッチャラチャッチャチャーン、チャッチャッチャー
('A`)「おっしゃ!仙台到着!」
(;^ω^)「ちょwwwwwwwwキングボンビーキタコレwwwwwwwwww」
ランリッツベルグからほうほうの態で撤退してから4日、ブーンはドクオのマンションで桃鉄をしていた。
ドクオの列車は目的地の仙台に到着し、ブーンの電車はというと未だに名古屋に居た。
ルールによりブーンの電車にキングボンビーがとりつく。
( ^ω^)「破産への道キタコレ」
('A`)「さって、次の目的地はっと・・・んな!!」
次の目的地を決めるルーレットが示したのは、京都だった。
( ^ω^)「うはwwwwwwwww天の助けwwwwwwww」
('A`)「ちくしょ、こうなったら[ぶっとびカード]を・・・」
ヴヴヴヴヴヴヴヴヴ
良い感じに白熱してきたその時、2人は股間に違和感を覚え、ポケットに手を突っ込んだ。
同時にポケベルを取り出す。ポケベルのディスプレイには「VIPktkr」とだけ表示されていた。
- 13 名前:642 :2006/08/13(日) 21:20:20.69 ID:jPs5JbKK0
-
( ^ω^)「あー・・・マジかお」
('A`)「仕方ねぇな・・・帰ったら続きだぞ!」
ドクオとブーンはゲーム機の電源を切り、身支度を整えて外に出る。
まったくいつも通りの平穏な街だった。つい数日前にいた街とは大違いだった。
そろそろ昼食時というころ、2人は街並みの中にいつの間にか消えていた。
- 14 名前:642 :2006/08/13(日) 21:22:10.17 ID:jPs5JbKK0
-
―――ニューソク連邦共和国・キタコレシティ・内務省ビル・地下5階―――
('A`)「ちわー」
( ^ω^)「おいすー」
会議室の自動ドアをくぐって、まずドクオが、続いてブーンが入ってくる。
/ ,' 3「おはよう、ドクオにブーン」
ξ゚听)ξ「今日もブーンが最後ね」
('A`)「こんにちは大佐」
( ^ω^)「ツンおいすー」
薄暗い会議室内には6人いた。大佐と呼ばれた初老の男と、ツンと呼ばれた縦ロールの女がブーンとドクオに声をかける。
時間で言えば夕方の前くらいだが、この初老の男はいつもおはようと言う。
壁には大型プロジェクタがあり、U字デスクがその前にある。
ドクオとブーンはそれぞれの席に座る。ここでブーンはある疑問を抱いた。椅子が2つ多い。
( ^ω^)「大佐、質も・・・」
/ ,' 3「全員揃ったな、じゃあ出席を取るぞ」
( ^ω^)「ちょwwwwwwwww」
- 16 名前:642 :2006/08/13(日) 21:24:16.57 ID:jPs5JbKK0
-
大佐と呼ばれた男、荒巻スカルチノフは名簿を取り出す。
/ ,' 3「ジョルジュ中尉!」
( ゚∀゚)「はい元気です!」
ガタイの良い男が元気に答える。
/ ,' 3「ビコーズ少尉!」
( ∵)「はい」
無個性な男が答える。
/ ,' 3「クー一等軍曹!」
川 ゚ -゚)「・・・」
ショートヘアのクールな美人は答えない。
( ^ω^)(答えろよwwwwwwwwwww)
/ ,' 3「ドクオ一等軍曹!」
('A`)「ハイ」
やる気の無さそうな男がやる気なさげに答える。
- 17 名前:642 :2006/08/13(日) 21:25:29.16 ID:jPs5JbKK0
-
/ ,' 3「ショボン2等軍曹!」
(´・ω・`)「うほっ いい大佐」
しょぼくれた顔の男が答える。
( ^ω^)(返答なのかお!?)
/ ,' 3「ブーン伍長、ツン伍長!」
( ^ω^)「はいですお!」
ξ゚听)ξ「はい!」
2人の返答がハモる。
( ^ω^)「大佐、ちょっと質問ですお」
/ ,' 3「ん?なんだ?」
今日は少し違う質問をすることにしたブーン。
- 18 名前:642 :2006/08/13(日) 21:27:31.58 ID:jPs5JbKK0
-
( ^ω^)「なんでいつも出席を取るんですかお?」
ξ゚听)ξ「それ、私も気になるわ」
/ ,' 3「ああ、そのことか」
( ^ω^)「wktk」
/ ,' 3「ワシ、軍人になる前は小学校の教師が夢じゃった。以上」
( ^ω^)ξ゚听)ξ「ちょwwwwwwwww」
/ ,' 3「チームVIP7名出席、隊長荒巻スカルチノフ大佐!」
/ ,' 3「はい!」
いつも通りに自分で答える荒巻。
( ^ω^)(この人が大佐なんだから凄い)
/ ,' 3「さてさて、今日は皆さんにお知らせがあります」
( ゚∀゚)「何ですか?ってか口調違いますね大佐」
ジョルジュの指摘にも荒巻はびくともしない。マイペース集団チームVIPの長なのだから。
- 19 名前:642 :2006/08/13(日) 21:29:41.44 ID:jPs5JbKK0
-
/ ,' 3「なんと、今日からうちのチームに転校生がやってきます!」
川 ゚ -゚)( ∵)「なんだってー」
棒読みで驚くクーとビコーズ。
( ^ω^)( ゚∀゚)('A`)「なあんだってええええええええええええええええ」
本気で驚くアホ3人。
ジョルジュは知っているはずだが、恐らくノリだろう。
ξ゚听)ξ「・・・ハァ」
ため息をつくツン。
(´・ω・`)「うpヨロ」
何事も無かったかのように流すショボン。
隊員の方も流石で、このクセのある隊長の扱い方を心得ている。
/ ,' 3「入ってきてくれ」
荒巻が促すと、会議室のドアから1組の男女が入ってきた。
男のほうはじっと隊員達の方を見る。女の方はやや緊張した面持ちだった。
- 20 名前:642 :2006/08/13(日) 21:31:37.89 ID:jPs5JbKK0
-
/ ,' 3「えー、まず野郎のほうから」
/ ,' 3「彼はミルナ三頭軍曹だ。KSKからスカウトした」
( ゚д゚ )「よろしくお願いいたします」
ミルナ、と呼ばれた男はブーン達の目をじっと見つめる。
ブーン達は反射的に言葉を発した。
( ^ω^)( 'A`)( ´・ω・`)川 ゚ -゚)( ゚∀゚)( ∵)「こっち見るな」
( ゚д゚ )「すみません」
/ ,' 3「・・・ゴホン。では次は女の子を」
( ∵)「なんか言い方が違いますね大佐」
/ ,' 3「気にしない。彼女はハインリッヒ伍長。海軍の特殊潜水工作隊からスカウトした」
从゚∀从「よろしくお願いしまーす」
やや間延びした声で、金髪の女が挨拶をした。左目が髪で隠れている。
- 21 名前:642 :2006/08/13(日) 21:33:53.79 ID:jPs5JbKK0
-
( ゚∀゚)「おう新人!おっぱいは何カップだ?」
勢いに乗ってジョルジュがセクハラまがいの、いやセクハラ質問をする。
从゚∀从「Cカップですよー」
負けずに答えるハインリッヒ。全く恥らう様子が無い。結構な猛者のようである。
さすがに風紀に関わることなのでクーが止める。特殊部隊がセクハラで処分なんて事になったら洒落にならないからだ。
川 ゚ -゚)「やめろ変態が。そんなだから彼女の1人もいないんだ」
( ゚д゚ )从゚∀从「・・・」
何故か2人は気まずそうにしている。しかしジョルジュは負けじと言い返す。
( ゚∀゚)「はッ!彼女くらい何時でも作ってやるさ!今はいないだけだ」
( ゚∀゚)「なあドクオ?」
('A`)「!!!・・・あ・・・ああ」
急に話を振られたドクオは何故か言葉を濁す。そしてクーとジョルジュが言い合う。
あまりにもgdgdになってきたので荒巻が方向修正する。
- 22 名前:642 :2006/08/13(日) 21:36:17.43 ID:jPs5JbKK0
-
/ ,' 3「お前ら喧嘩もいいけど今は作戦会議だから」
一同「了解!」
/ ,' 3「じゃあ新人の紹介も終えたんで、いよいよ今回の任務だ」
/ ,' 3「あ、2人はブーンの隣に座ってくれ。」
ミルナとハインリッヒがブーンの隣に座る。
/ ,' 3「えーまずは先日発生した天国大使館占拠事件から話すぞ。ツン、頼む」
はい、とツンが答えて手元のコンソールを操作すると、壁の大型プロジェクタに、ニュース画像や
新聞記事などが表示される。それらの記事はみな2ヶ月前に起きた天国大使館占拠事件についてのものだった。
新聞は1面でこの事件を報じていたし、1週間ほどは常にトップニュースだった。
/ ,' 3「それまで一度も攻撃されなかった天国の在ニューソク大使館がNIA、ニート独立軍によって占拠された」
/ ,' 3「警察が包囲したが事態は進展せず、2日目の夜に我々チームVIPが強行突入、犯人を全員射殺し人質を無事解放」
/ ,' 3「表向きは警察が強行突入したことになっている。ここまでいいか?」
一同「把握」
- 23 名前:642 :2006/08/13(日) 21:38:40.97 ID:jPs5JbKK0
-
/ ,' 3「で、突入の前に大使の娘が殺されたな」
(´・ω・`)「全国ネットで中継されましたね」
/ ,' 3「そうだ。当然のなりゆきとしてニューソクは内外から批判を浴びた」
川 ゚ -゚)「人命は惑星より重い、とかですか」
( ^ω^)「戯言ワロスwwwwwwwww」
( ゚∀゚)「だよなwwww人命より重いのはおっぱいだけだっつの」
( ^ω^)ξ゚听)ξ川 ゚ -゚)( ∵)('A`)(´・ω・`)( ゚д゚ )从゚∀从「・・・・・・・」
ジョルジュの寒いギャグで会議室の空気が凍る。
確か2ヶ月前にも同じようなことがあったな、と思い出しながら荒巻は続けた。
/ ,' 3「そこでニューソクはNIAへの報復と再発防止を天国に確約した」
/ ,' 3「情報部が捜査した結果、事件の背後にとある人物が浮上してきた」
/ ,' 3「ツン、画像を」
ξ゚听)ξ「はい、大佐」
- 24 名前:642 :2006/08/13(日) 21:41:04.52 ID:jPs5JbKK0
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クワシク [S. Kwhask]
ツンがコンソールを操作すると、今度はメガネをかけた男の顔写真と名前が映し出された。
/ ,' 3「この男はセルゲイ・クワシク。天国大使館占拠事件の首謀者だ」
/ ,' 3「NIAの幹部だが、侮れん経歴の持ち主だ。ツン、プロフィールを」
ξ゚听)ξ「はい大佐」
再びコンソールを操作すると、身長や体重、学歴や性格などの様々なデータが出てきた。
解説役を、今度はツンが担当する。
- 25 名前:642 :2006/08/13(日) 21:44:12.26 ID:jPs5JbKK0
-
ξ゚听)ξ「セルゲイ・クワシク。東のラウンジ人民国出身で軍人の息子」
ξ゚听)ξ「なんと名門のラウンジ中央大学を主席で卒業。その後シベリアやロビーを渡り歩いてニューソクに来たの」
ξ゚听)ξ「ニューソクに来てからはテロ活動に傾倒。その頭脳で多くのテロを指揮してきたわ」
( ^ω^)「3行で説明サンクスコ」
/ ,' 3「先ほどチームVIPに出動命令が下された。任務はセルゲイ・クワシクの逮捕・拘束だ」
( ∵)「なるほど。で、クワシクはどこに?」
/ ,' 3「それがな・・・なんとランリッツベルグに潜伏しているとの確かな情報が入った」
( ∵)( ´・ω・`)( 'A`)( ^ω^)「なんだってー!!??」
ランリッツベルグの言葉を聞いた瞬間、目を丸くする4人。
不思議に思った他の隊員、特にハインリッヒが尋ねる。
- 26 名前:642 :2006/08/13(日) 21:47:18.78 ID:jPs5JbKK0
-
从゚∀从「ランリッツベルグがどうかしたんですか?」
( ^ω^)「あそこはマジカオスだお」
('A`)「ランリッツベルグのガイドラインって知ってるか?」
(´・ω・`)「・完全武装の8人なら大丈夫だろうと思っていたら同じような武装の20人に襲われた
・警察署から徒歩1分の路上で署長が頭を狙撃された
・足元がぐにゃりとしたのでござをめくってみると死体が転がっていた。死体をどけると仕掛け爆弾が爆発
・車で車列に突っ込んで止った、というか止った後で自爆する
・兵舎がテロリストに襲撃され、女も「男も」全員レイプされた
・装甲車から基地までの10mの間に銃撃された。
・警官の1/3が仲間の殉職経験者。しかも人員が足りなく新人が絶え間なく補充されているから「新人ほど危ない」
・「そんな危険なわけがない」といって出て行った戦車が5分後RPGで炎上していた
・「無防備宣言すれば襲われるわけがない」と手ぶらで出て行った平和主義者が拉致されアメ喰って戻ってきた
・中心駅から半径200mは交戦確率が150%。一度襲われて撤退している途中に襲撃される確率が50%の意味
・ランリッツベルグにおける戦闘による死亡者は1日平均120人、うち約30人が軍・警察関係者」
( ゚д゚ )「・・・なんと」
( ∵)「出来るなら2度と行きたくは無いがな。任務なら仕方が無い」
川 ゚ -゚)「あそこは随分離れているが・・・」
ランリッツベルグはここキタコレシティから南に500Km離れたところにあった。
通常装備のブラックホークでは航続力に少し不安があった。
- 27 名前:642 :2006/08/13(日) 21:48:16.15 ID:jPs5JbKK0
-
ξ゚听)ξ「その点なら大丈夫です。空中給油を要請しておきました。」
/ ,' 3「作戦概要はこうだ」
/ ,' 3「ブラックホークでランリッツベルグ北西24Kmの空軍基地に移動
その後複数のヘリに分乗
現場には日没近くに到着すると予想される。目標に降下、突入して拘束」
('A`)「その後は?」
/ ,' 3「ピックアップポイントでブラックホークに搭乗、撤収」
川 ゚ -゚)「友軍の支援、装備は?」
/ ,' 3「秘密作戦なので友軍の支援は無し。武装はお前らに任せる。場所が場所だからな」
( ∵)「ランリッツベルグ駐屯の陸軍は?」
/ ,' 3「先日、お前らが行った時に装甲車4両損失、兵員14人戦死負傷者多数の大打撃を受けた。戦力を再編中だ」
( ゚∀゚)「把握」
/ ,' 3「1時間後に屋上ヘリポートに行ってくれ。迎えが来る。それじゃ解散」
一同「了解!」
簡潔に作戦概要が伝えられると、隊員たちは会議室を出て行った。
そのままエレベーターに乗る。行き先は地下3階武器庫だった。
- 28 名前:642 :2006/08/13(日) 21:51:55.81 ID:jPs5JbKK0
- ―――ニューソク連邦共和国・キタコレシティ・内務省ビル地下3階武器庫―――
( ゚∀゚)「暗視ゴーグル忘れんなよー」
( ^ω^)「わかったお」
内務省ビルの地下3階武器庫には様々な武器や装備品があった。
それこそ重、軽火器を問わず、古今東西の銃器の展覧会のようであった。
ブーンは暗視ゴーグルを腰のバッグに詰めた。作戦は夕方からのため、夜戦で絶大的な効果のある暗視ゴーグルは欠かせない。
隊員たちは既にオリーブドラブの戦闘服を着ていた。膝パッドや肘パッドを着け、ヘルメットを首にかけている。
防弾ベスト、ガスマスク、手榴弾、発炎筒、弾薬、通信機、そして銃を装備する。
(´・ω・`)「ランリッツベルグか・・・市街戦になるね」
('A`)「今日のオーダーは?」
(´・ω・`)「M14で行こう」
ショボンは壁のガンラックからM14SOPMODというスナイパーライフルを取り出した。
それはスプリングフィールドM14という突撃銃のカスタム版だった。
オリジナルの木製の本体とは違い、黒一色のその銃には、オリジナルの面影がほとんど残っていなかった。
ピストルグリップが付き、ストックは伸縮式のものになっていて、前方には各種機器を取り付けるためのレイルが付いていた。
唯一M14だと分かる部分はリアサイトぐらいのものだった。精度は抜群で弾丸の威力も高く、速射も効く。
市街戦にはうってつけだった。
('A`)「おk」
ドクオはサイレンサーの付いたM4A1を持つ。これもコンパクトな市街戦向きの銃だった。
- 29 名前:642 :2006/08/13(日) 21:53:53.63 ID:jPs5JbKK0
-
从゚∀从「いきなり任務ですねー。さすがチームVIPっていうかー」
饒舌に喋りながらFN-MINIMIパラトルーパー(空挺)モデルを抱えるハインリッヒ。
女性兵士にはいささか重たいであろうその軽機関銃を楽々と持ち上げる。
伊達にチームVIPのメンバーになったわけでは無いようである。
( ゚д゚ )「・・・」
ミルナは手にしたグレネードランチャーつきのM16A2をじっと見ていた。
そしてグレネード弾を装備する。
( ^ω^)「ミルナはKSK出身だったお。ここの装備はどうかお?」
ブーンがふらりと近寄り、ミルナに話しかける。さっき紹介されたばかりなのでまだ馴染んでいない。
ここらで世間話でもしようと思った。
( ゚д゚ )「・・・とても良いですね。KSKとはまた違う」
( ゚д゚ )「それとブーンさん」
( ^ω^)「なんだお?」
( ゚д゚ )「私はここでは後輩ですが、階級は私のほうが上です。タメ口はどうかと」
( ^ω^)「・・・」
そのままミルナはブーンを残して去ってしまった。
( ^ω^)(マジウザス)
- 30 名前:642 :2006/08/13(日) 21:56:15.91 ID:jPs5JbKK0
-
( ゚∀゚)「よっしゃ、そろそろ時間だ。全員集合!」
ジョルジュが集合をかけると、隊員たちが集まってきた。
全員が完全武装だった。真剣な面持ちでジョルジュを見る。ブーンだけがややふくれっ面だったが。
( ゚∀゚)「忘れものはないか?じゃあ出発だ」
一同「了解」
隊員たちは武器庫を後にしてエレベーターに向かった。
エレベーターは貨物搬入用も兼ねているため、かなりの広さがある。
完全武装の兵士8人が乗ってもまだまだ余裕があった。エレベーターは大きな内務省ビルを真っ直ぐに上って行き、
やがて屋上に到着した。屋上には割と大きなヘリポートがあった。強風が吹いている。
今日のような晴れた日は特に風が強かった。
5分ほど待機していると、聞きなれたヘリコプターのローター音が聞こえてきた。
UH-60Kブラックホークは、時間通りに到着した。ブーン達の目の前に着陸し、ドアが開く。
ブーン達はいつもどおりに乗り込む。今回は2人増えたのでいつもより少し機内が狭い。
最後に乗ったビコーズがドアを閉めると、機長が話しかけてきた。
( ,,゚Д゚)「第721特殊航空隊のギコ・ハニャーン中尉だ!今回もよろしく!」
( ^ω^)( ゚∀゚)('A`)(´・ω・`)川 ゚ -゚)( ゚д゚ )从゚∀从( ∵)「yrsk!」
- 31 名前:642 :2006/08/13(日) 21:58:52.89 ID:jPs5JbKK0
-
( ,,゚Д゚)「ん?新入りでも入ったのか?なんか多いぞ」
( ゚∀゚)「そうだぜ。ミルナ、ハインリッヒ。ギコにはこれから長く世話になるぜ」
はじめまして、とミルナとハインリッヒが挨拶をする。
ギコはそれを聞くと豪快に笑う。
( ,,゚Д゚)「がははは!そうかそうか!」
( ,,゚Д゚)「じゃあこっちも紹介するぜ!今日から配属された新人のしぃだ!」
(*゚ー゚)「よろしくお願いします」
ギコの隣の副操縦士が横を向いてペコリと頭を下げる。
从゚∀从「この時期新人ラッシュですかー」
ハインリッヒが嬉しそうに笑う。任務に向かうヘリの中でもテンションの高さは変わらなかった。
( ,,゚Д゚)「かもしれねえな!それじゃあ行くぜ!」
ギコが機体を操るスティックを操作すると、ブラックホークは宙に浮かんだ。
そしてそのままヘリポートを離れ、大空に飛び出していった。
午後の太陽が、明るく街を照らしていた。
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