( ^ω^) 内藤が六道をさまようようです
- 8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/20(日) 01:13:33.04 ID:julB/OmW0
- 落ちる 落ちる 地球の裏側までいってしまうんじゃないかと思うくらい落ちていく
いつのまにか内藤は立っていた、暗い何も光がない場所で
( ^ω^)「ここはどこだお…?僕は死んでしまったのかお?」
「その通り」
( ^ω^)「誰かいるのかお?」
声のしたほうへ振り向く、そこには真っ白なスーツを着た赤い髪の青年が椅子に座っていた
( ・∀・)「そう君は死んだのさ、そしてここは門さ」
( ^ω^)「”門”?」
青年は椅子をキィとならし後ろをむく
( ・∀・)「全ての世界にはルールがあるんだ、君たち人間界で言えば六道輪廻っていうね」
( ^ω^)「りくどうりんね…?」
- 9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/20(日) 01:14:40.87 ID:julB/OmW0
-
( ・∀・)「人間界 地獄 餓鬼道 修羅道 畜生道 天 これらの世界をまとめて六道っていうんだ」
青年は椅子を達歩き出した
( ・∀・)「天、これは言わなくても分かるとおり一番いい場所さ、自分が望んだ所へいけるし、それが嫌なら天にのこり永遠に快楽の海に溺れられる
畜生道、これは他の世界から捨てられたモノ、所謂腐ったモノや鉄屑、死体、ゴミ、そういうもので構成されてる世界さ、食事も睡眠も全て捨てられたモノで暮らす
修羅道、ここに落ちた者は互いに殺し合い、奪い、自身を強くさせ、また殺し合う、そんなくりかえしが日常な所
餓鬼道、単純に物が食えない、しかしきついぞ?なんてったって目の前にはご馳走やらうまい酒が盛りだくさんだからな、耐えられないだろうな
地獄、一番ハードだと思うなぁ落ちたら最後、二度と戻って来れないだろうね」
- 10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/20(日) 01:15:53.91 ID:julB/OmW0
- 青年は歩くのをやめ内藤の方を向く
( ・∀・)「言い忘れてたけど、私は人間界が一番嫌いだ!反吐が出る!」
内藤はいきなりの怒号に身をこわばらせた
( ・∀・)「天の次に良い環境を作ってやった…!しかし人間界に転生したやつらはそれを自らの手で壊し続けた!」
( ・∀・)「だから…私は人間界を終わりにしようと思ってる、一番最後に作ったのだがやむをえん、しかし提案がある」
(;^ω^)「て、提案ってなんだお」
( ・∀・)「私はもう疲れた…私はこれまで六道の管理人として気が遠くなるほどの間、監視、輪廻転生を管理してきた」
( ・∀・)「だからゲームをしようじゃないか」
(;^ω^)「何が言いたいんだお!」
- 11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/20(日) 01:17:22.70 ID:julB/OmW0
- ( ・∀・)「話は最後まで聞くものだ、今からお前を修羅道に落とし、そこで1兆年耐えられたら次は地獄に行き焦熱地獄という場所がある、そこからこの門まで登ってきてもらおうか、そうだな…大体君たちの距離単位で言えば55万km位だ」
スーツの襟を直しながら淡々と言葉を吐く
( ・∀・)「それをクリアできるほどの力があれば私と互角だ、そして私と闘って欲しい」
( ^ω^)「1兆年…55万km…」
内藤の足からカクンと力が抜ける
( ^ω^)「できっこないお…無茶だお…」
座って放心している内藤を見て管理人はため息を吐いた
( ・∀・)「やはりな…仕方が無い、人間界を壊すしかない…」
管理人は青い門の前に行き手をかざすと、手が赤く燃え盛り、遠くに離れていても分かるほどの熱気を帯びた手を振り上げた
( ^ω^)「…」
ding dong ding dong…
( ^ω^)「…ツン…」
- 12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/20(日) 01:18:25.60 ID:julB/OmW0
-
( ・∀・)「青き門よ!消え去れ!」
門を目掛け拳を振り下ろした
「待ってくれお!」
管理人は拳が門に当たる寸前で止めた
( ^ω^)「ツンが…ツンがいる世界を壊すのはダメだお」
( ・∀・)「…ゲームに乗るのか?…」
内藤は深呼吸をし、首の骨を鳴らし笑顔を浮かべた
( ^ω^)「ツンが幸せに生きられるのなら、僕がツンの苦しいこと、辛い事、悲しい事全部背負ってやるお!」
( ・∀・)「プッ…ハッハッハ!面白い奴だ…」
( ^ω^)「褒め言葉として受け取るお」
- 13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/20(日) 01:19:26.07 ID:julB/OmW0
-
管理人は白い門の前に立った
( ・∀・)「ここをくぐれば修羅道、入った瞬間君は修羅だ、ここでは戸惑いと情は自殺だと思うんだ」
( ^ω^)「ご忠告ありがとうだお、また必ず戻ってきてやるお」
内藤が門に足を踏み入れると闇が体を覆い、足元が無くなる感覚、落ちて行く感覚
ツン…頑張るお…僕も頑張るお…
ding dong ding dong…
( ^ω^)内藤が六道をさまようようです
弐章 了
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