( ^ω^)ブーンが武道大会に出場するようです
- 198 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/12(土) 13:41:40.13 ID:8GYeZj+O0
- -大会前のある日のこと-
( ^ω^) 「ショボン、僕の新必殺技を受けてほしいおww」
(´・ω・`) 「いいよ」
( ^ω^) 「じゃあ、行くお!」
三三三⊂二二二( ^ω^)二⊃ミ 高速ブーーン
ショボンは両手で受け止めた。
(´・ω・`) 「むむむっ!!」
両者押しつ押されつの大接戦となった。
( ^ω^) 「ぐぐっ!」
(´・ω・`) 「むむっ!」
そのとき…!
(`・ω・´) 「うおっりゃ!」
ブン投げられるブーン。
- 199 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/12(土) 13:42:29.44 ID:8GYeZj+O0
- (;^ω^) (なっ!なんだお今の?!)
吹っ飛んだブーンにショボンが近づく。
(´・ω・`) 「ごめーん、ちょっと強く投げすぎちゃった」
(;^ω^) 「ショッ、ショボン、今のは何だお?」
驚愕するブーンにショボンは、
(´・ω・`) 「なにが?」
(;^ω^) 「いやっ!今一瞬投げ飛ばすとき雰囲気が変わったというか…」
(´・ω・`) 「えっ?なにが?」
(;^ω^) (覚えてないのかお…?)
( ^ω^) 「な、なんでもないお…」
(´・ω・`) 「変なやつww」
(;^ω^) (変なのは明らかにお前だおww)
- 200 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/12(土) 13:42:48.80 ID:8GYeZj+O0
- (;^ω^) (あのときの変化は、ショボンの潜在能力だったんだお…。すっきりしたお…)
消え行く意識の中ブーンはショボンのことを見つめていた。
(;^ω^) 「ショボン……、あとは…、頼んだお……勝…て………」
ぐったりとするブーン。
('A`) 「ちっ!」
ブーンを放り投げるドクオ。
('A`) 「なんだ〜?その目は?…気にいらねぇなぁ」
ショボンの方に向かって歩き出すドクオ。
(`・ω・´) 「ブーン!見ててくれ!こいつは俺がぶっ殺す!!」
二人の距離が縮まり、面と向かって二人は睨み合った。
- 201 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/12(土) 13:43:47.98 ID:8GYeZj+O0
- ('A`) 「おいっ!今なんて言った?ブッ殺すだと…?面白い冗談だ、ははは!」
(`・ω・´) 「…」
にやりと笑うショボン。
('A`) 「その顔が…、気に入らねーんだよっ!」
ドクオは大きく振りかぶりショボンを殴る。
('A`) 「へへへ…、!!!…なっ、なに!?」
(`・ω・´) 「……」
ショボンは微動だにしない。
そしてまたニヤリと笑い、
(`・ω・´) 「訂正する。…ぶっ殺すんじゃない。…跡形もなくバラバラにしてやる!」
- 202 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/12(土) 13:44:51.65 ID:8GYeZj+O0
- ('A`) 「ちっ!」
ドクオは逆の方の手でおもいっきりショボンに殴りかかった。
しかしショボンは片手で容易に受け止める。
そしてその手を握り潰す。
('A`) 「あぐぐぁぁっ!」
(`・ω・´) 「……ふん」
ショボンが力を入れると勢い良くドクオの指は折れていく。
さらに追い討ちをかけるように、ショボンはドクオの顔をへし折りそうな勢いで蹴った。
(`・ω・´) 「りゃっ!」
ドクオは地面に叩きつけられ吹っ飛んだが何とか着地した。
- 203 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/12(土) 13:45:34.98 ID:8GYeZj+O0
- ('A`) 「ぎぎっ…、うぅ…」
ドクオは蹴られた部分を押さえながら恐怖した。
('A`) (お、重い、…き、きいてやがる。……やつの一体、ど、どこにこんな力が?!)
(`・ω・´) 「……」
ショボンが地面を蹴ってドクオに攻撃を仕掛けた。
('A`) !!
(`・ω・´) 「はぁっ!、うりゃっ!、とうっ!」
一つ一つの攻撃が着実にドクオの体力を蝕んでいった。
速く、そして重い…。
以前のショボンの攻撃とは比較にすらならなかった。
('A`) 「ごばあぁっ…、ゲホゲホ…」
ドクオの口から血が流れ落ちた。
- 204 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/12(土) 13:45:53.48 ID:8GYeZj+O0
- ('A`) (やっ、やべぇ…)
ドクオはすでに攻撃を受ける一方だった。
ヴィポアールの力による回復がショボンの攻撃に追いつくことはなかった。
('A`) (どうする?…マジでやべぇ……)
そのときドクオは閃いた。
('A`) (…!!、そうだ!!…あいつだ、あいつを……)
ショボンは怒涛の連続攻撃をやめた…。
(`・ω・´) 「……、…終わりだ!」
そういうとドクオを放り投げた。
- 205 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/12(土) 13:46:18.52 ID:8GYeZj+O0
- トドメをさそうとするショボンにドクオが言った。
('A`) 「ちょっ、…ちょっとまってくれ!」
(`・ω・´) !!
ドクオの声が響いた。
(`・ω・´) 「…なんだ?」
('A`) 「おっ、俺が悪かった、謝る!…頼む、見逃してくれ」
こう言うドクオに対しショボンは
(`・ω・´) 「ふざけるなっっ!!!」
烈火の如く叫んだ!
(`・ω・´) 「貴様がブーンにしたことを忘れたかっっ?!俺はっ!!…お、俺は!!…俺はっっ!!!どんなことがあっても貴様だけは絶対に許さんっ!!」
('A`) 「……たっ、たのむ…、お願いだ、俺もやりすぎたと思ってる……」
- 206 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/12(土) 13:46:52.64 ID:8GYeZj+O0
- 必死に命乞いするドクオにショボンは
(`・ω・´) 「…貴様は救えねぇ!!」
そう言って歩み寄るショボンにドクオは
('A`) 「そっ、そうだ、これをやる!!だから許してくれ…」
そうやって手を差し出すドクオ。
そして密かににやりと笑う。
(`・ω・´) 「なんだ!それはっ!?」
ショボンが油断したその瞬間!!
('A`) 「ふっ!ばかめっ!!」
ドクオの手から気功波が放たれた!
- 207 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/12(土) 13:47:15.71 ID:8GYeZj+O0
- (`・ω・´) 「ぐっ!!」
油断したショボンは気功波をモロにくらったがそんなことはなんともないことだった。
逆にこれでドクオはショボンの怒りをさらに買うことになる。
砂煙の舞い上がる中ショボンはその場を動かずにそれが晴れるのをまった。
そして、だんだんとドクオの姿が見えてきた。
(`・ω・´) 「ん?」
ショボンの目にはドクオが何か持っているように見えた。
(`・ω・´) (何だ?何を持ってる?)
砂煙が晴れるとその疑問が絶望に変わる。
(`・ω・´) !!!
('A`) 「ははは!油断したなっ!こいつをちょっとかりるぜ!」
ドクオが持っていたのは、片腕の気を失ったブーンだった…
- 208 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/12(土) 13:47:43.54 ID:8GYeZj+O0
- (`・ω・´) 「きっ、きさまああぁぁっ!!!」
('A`) 「はははっ!頭がいいやつ最後には勝つんだよw」
そう言いながら、ドクオはブーンを掴んだ腕を見せびらかすように上下させる。
('A`) 「おいっ!ぶっ殺してもいいんだぜ?その代わり、こいつの頭、ばぁーん、だからな。くくく…」
(`・ω・´) 「お前はっ!!どこまで……、どこまで腐ってるんだあぁ!!」
('A`) 「はははっ!」
絶望的な状況下の中ドクオの笑い声だけが響き渡る。
- 209 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/12(土) 13:48:26.30 ID:8GYeZj+O0
- ('A`) 「さぁて、さっきは散々やってくれたな。おい!後ろを向け!」
(`・ω・´) 「ぐっ!」
('A`) 「聞こえなかったのか?後ろだ!後ろを向け!!」
渋々言われたとおりにするショボン。
そうするとドクオは静かに集中を始めた。
('A`) 「はあぁぁぁ……」
ドクオの周りが薄っすらと光だす。
('A`) 「ヴィポアールよ!お前の力を見せてみろ!」
ドクオの体内からピカッと何かが光った!
ドクオの放つオーラはヴィポアールのような真っ赤な色だった。
(`・ω・´) 「……」
('A`) 「はああぁぁぁーーっ!!」
- 210 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/12(土) 13:49:08.18 ID:8GYeZj+O0
- ('A`) 「はははっ!!見せてやるぜ!この俺のフルパワーを!!」
ショボンにやられたドクオの傷は完全に治っていた。
これもヴィポアールの力の恐ろしさなのである。
そしてついに、ドクオの一撃が放たれる!!
('A`) 「死ねええぇぇ!!」
(`・ω・´) 「……」
真っ赤なオーラはドクオの手に集まったかと思うと、瞬間的に膨れ上がり、ショボンに向かって放たれた!
(`・ω・´) 「……」
後ろを向き続けるショボン…、果たして…
- 211 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/12(土) 13:49:34.66 ID:8GYeZj+O0
- エネルギーの半球体がそこにあるかのように膨れ上がり、ショボンの立っていた位置は何もかもが消し飛んでいると思える…
この島全体を揺らすような地響きがした。
('A`) 「うわはははっ!!くらいよった!!モロにくらいよった!!」
砂煙がモクモクと舞い上がる中、ドクオは一際大きな優越感に浸っていた。
- 212 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/12(土) 13:49:56.87 ID:8GYeZj+O0
- 砂煙が晴れるとそこにはショボンの姿は無かった。
('A`) 「はははっ!跡形も無く粉々に消し飛んだww」
ショボンのいた位置を中心に半径20メートルはある大きな円が広がり、くぼんでいた。
('A`) 「誰も俺を倒すことはできないっwwはぁっははは!!」
ショボンの運命や如何に…
- 213 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/12(土) 13:50:15.45 ID:8GYeZj+O0
- ('A`) 「…さて、もうこんなものに用は無い!ふんっ!」
ブーンを放り投げるドクオ。
勝利の喜びを存分に噛み締めたドクオは自分の腕を見て、手を開いたり閉じたりした。
('A`) 「くくっ!最強だww」
そのときだった!
ズボッッ!!
突如、空から風を切り現れたのは…、ショボンだった!!
('A`) 「!!…がっ、はあぁ……ぎぎ…」
ショボンの拳はドクオの体を貫いていた!!
(`・ω・´) 「……」
- 214 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/12(土) 13:50:48.92 ID:8GYeZj+O0
- ('A`) 「きっ、きさまぁ!……ぐがっ!」
(`・ω・´) 「上空で待っていたぜ!貴様がブーンをはなすのを…」
('A`) 「…なに?まさか…あの時、…うぁ…ぁ…」
手を抜くショボン。
(`・ω・´) 「そうさ!あの攻撃を避けるためジャンプしたのさ…、くらう寸前でな!」
('A`) 「なっ…なにっ!!…ぁあ…!」
(`・ω・´) 「貴様が馬鹿面で叫んでたのも全部聞いてたぜ!」
突き抜かれた部分を押さえるドクオ。
(`・ω・´) 「ブーン、もう終わるぞ、早く家に帰ろう…」
- 215 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/12(土) 13:51:29.02 ID:8GYeZj+O0
- ショボンはドクオに手のひらを向けた。
(`・ω・´) 「消えろっ!!」
ショボンが気功波を放とうとしたそのとき…!
ピカッ!
ドクオの体内がまた光りだした!
('A`)(`・ω・´) !!!
('A`) 「…ははは、…そうだ!ヴィポアール、もっとだ!もっと俺に力をっ!!」
ドクオがそう叫び両手を広げたそのとき…!
ドクオの体から真っ赤な血が噴出した。
('A`) 「お、ぐおぐ…あ、……ぁあぁ…」
(`・ω・´) 「……」
- 216 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/12(土) 13:52:11.14 ID:8GYeZj+O0
- ('A`) 「なっ!!……なぜだ?!、もっと…ち…ちか…ら……」
崩れ落ちるドクオ。
そこにショボンが吐き捨てる。
(`・ω・´) 「まだわかんねぇのか?…貴様はヴィポアールを使いすぎたんだ!貴様の体が耐え切れなくなったんだよ!」
('A`) 「そ……、そん………な…」
(`・ω・´) 「…、哀れなやつだ…。」
そう言ってショボンはドクオに手を差し出す。
そして、
(`・ω・´) 「せめてもの餞だ…、ずあぁりゃ!」
ショボンの放った一撃でドクオは跡形も無く消えていった…
ヴィポアールを残して…
- 217 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/12(土) 13:52:31.19 ID:8GYeZj+O0
- 長い闘いが終わった。
思えば何度死掛けたかわからない。
そんな勝負を制したショボンはもの悲しそうに立っていた。
(`・ω・´) 「ふう…」
気を抜いた瞬間!
(`・ω・´)
スッ
(´・ω・`)
パタンッ!
ショボンは倒れてしまった。
- 218 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/12(土) 13:53:29.30 ID:8GYeZj+O0
- ( ^ω^) 「あぁ〜!今日もいい天気だおw」
(´・ω・`) 「そうだね、川で釣りでもしよう」
僕らはあの後、無事にこの島に戻ってきた。
倒れている僕とブーンを発見してくれた人が、僕らを病院まで運んで行ってくれたらしい。
そのあとブーンは集中治療を受け、何とか一命は取り留めた。
僕が目を覚ましたのはあの闘いから一週間過ぎてからだった。
島のみんなからは歓迎され、僕らはヴィポアールを一つずつもらいあの島を後にした。
ブーンはもちろんすぐにツンのもと行ったけど、大泣きされたらしい。
(;^ω^) 「ツンの泣き顔、はじめてみたお…」
あの死闘からもう2ヶ月…。
ブーンも僕も、あの日の出来事が嘘のようにまたいつもの生活jに戻り、楽しい毎日を過ごしていた。
ヴィポアールだけがあの日以来ずっと、輝き続けていた…。
( ^ω^) 「行くおww」
( ^ω^) 「⊂二二( ^ω^) ブーーン」
(´・ω・`) 「まっ、まってよ〜」
end
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