( ^ω^)ブーンが武道大会に出場するようです
18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/11(金) 23:34:09.19 ID:zIBr0OOz0
話は戻り、ショボンとブーンは会場に来ていた。
さすがに大会が大会なだけに周囲は人であふれかえっていた。

(´・ω・`) (一体何人くらいが出場するのかな…)

ショボンは少し弱気になりながらも辺りをキョロキョロと見回した。
ごっつそうなやつもいれば、背の高いやつもいる。
でも親友のブーンのためなら相手がどんなやつだったって…
ショボンは拳を強く握り締めた。
一方ブーンは、

(;^ω^) (やっ、やばいお、緊張するお。)

ガチガチに緊張していた。大丈夫だろうか…?


19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/11(金) 23:35:30.43 ID:zIBr0OOz0
(´・ω・`)「ブーンだいじょうぶかい?顔色が悪いよ? 」
(;^ω^)「だいじょうぶだお、ほらこのとーり、⊂二二二( ^ω^)二⊃ブーーン 」
(´・ω・`)「あ、あぶない」

ドンッ!

('A`)「いてーなこのやろう!どこ見てんだ?」
(;^ω^)「ご、ごめんだお」
(´・ω・`)「あちゃー、ブーンだめじゃないか」
('A`)「なめてんのかこら!あぁ?」

気まずい展開に…


22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/11(金) 23:40:17.15 ID:zIBr0OOz0
(;^ω^)「すいませんだお、すいませんだお」
('A`)「おいおい、人にぶつかっておいてただじゃすまねーぞ、こら!」
(´・ω・`)「すいません、すいません」
('A`)「俺は今からこの大会に出場する選手なんだぜ、出る前から怪我しちゃたまったもんじゃないぜ」

(;^ω^)「え、出場するのかお?」
('A`)「そうだよ、何か文句あっか?」
(´・ω・`)「僕たちも出場するんです」
('A`)「何だと?そんななりでか?はっ、笑わせるな!おい、そこのにやけ面!」
(;^ω^)「な、なんだお?」
('A`)「てめえなんて名だ?」
(;^ω^)「ぶ、ぶくぁすぇdrftgyふじこlp;」

だめかもしれない、ショボンは思いっきり思った。


26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/11(金) 23:41:48.42 ID:zIBr0OOz0
(;^ω^)「ブーンだお」

('A`)「そうか、俺はドクオだ。てめぇと当たったらボッコボコにしてやんぜ。くくく… 」

(;^ω^)「あうあう…」

(´・ω・`)「うるさい、そっちこそ首を洗って待ってろ!僕が相手になってやる!」

(;^ω^)「ショ、ショボン…」

すかさずショボンが割って出た。


27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/11(金) 23:43:56.09 ID:zIBr0OOz0
('A`)「あぁ?そっちの不幸そうな顔してる兄ちゃんも言うじゃねぇか!
    くくく…、首を洗って待ってな」

そういうとドクオは人ごみの中に消えていった。

(´・ω・`)「ふう」

(;^ω^)「すまんお、ショボン…」

(´・ω・`)「いいよ、気にしないで。それより受付に行かないと間に合わなくなるよ」

( ^ω^)「あ!そうだお!急ぐお」

(´・ω・`)「あぁー、あんまり急いだらまたぶつかるよ」

それにしてもさっきのドクオとかいうやつかなりできるな。
ショボンは瞬時にドクオの恐ろしさを悟っていた。
これはどーもすんなり優勝はできそうにないなと、ショボンは感じた。
はたして、二人は優勝することができるのだろうか……?
時間だけが刻々と過ぎていった。


29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/11(金) 23:44:42.02 ID:zIBr0OOz0
いよいよ戦いの火蓋は切って落とされた。
今回のこの武道大会、参加者3000人を超えるという。
この事態を予想していなかった主催者はどうにかしてこの人数を十人に絞り込もうと必死だった。
そこで思いついたのが、バトルロワイヤル方式である。
それぞれを10のブロックに区切り、各ブロックの代表者が頂点を極めようというのである。
しかしながら、1ブロック、300人というこの状況はあまりいい状況とは言えなかった。
第一、場所がない。この問題をどうしようかと主催者側は検討することになり、大会は一時中断になってしまった。


30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/11(金) 23:47:10.02 ID:zIBr0OOz0
しょうがなく選手一同は、特別待機室を設けられた。
ショボンとブーンもそこでしばしの間休むことにした。

( ^ω^)「とんでもないことになったお」

(´・ω・`)「ほんとだね。あ、あれは…!」

二人が目をやるとそこにはあの男がいた。

('A`)「まったく、いつまで待たせるんだコラ!あぁ!」

ドクオだ!

('A`)「俺はさっさとお宝いただいて帰りたいんだ。早くしやがれ!」

係員「ですから、今上で検討しているところでして…」

そういうとドクオは係員を睨み、選手全体を少し見回した。

選手一同 ざわざわ…

次の瞬間、ドクオは待機室のコンクリートの床を思いっきり殴った!

('A`)「おりゃ!!」

(´・ω・`) ( ^ω^) !!!!!!


31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/11(金) 23:52:23.71 ID:zIBr0OOz0
('A`)「おりゃ!!」

ドゴッ! …ハンマーを振り下ろしたような鈍い音がした。

ドクオが拳を上げると…、

選手A「なんだあいつ!カッコつけやがって!」

選手B「おい、コラ!調子ノンなよ!」

選手Bがドクオに地近づいていった。


32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/11(金) 23:52:43.39 ID:zIBr0OOz0

('A`)「…」

選手B「床殴って憂さ晴らしか?そんなんでびびるかよ!」

('A`)「ふんっ!」

ドクオは不敵な笑みを浮かべていた。
ショボンはすでにそれを見抜いた。

(´・ω・`)「あぶない!そこから放れて!」

選手B「ん?」

ドパッアッッ!!…ショボンがそう叫ぶとドクオがさっき殴った場所が放射線状に吹っ飛んだ。

('A`)「あーぁ、力がありあまるとこうなっちまう。いけねえいけねぇ。んで、誰が調子乗ってるって?」

選手B「……あ、っあ………」

ただただあまりの恐怖に震えていた

33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/11(金) 23:54:27.90 ID:zIBr0OOz0
選手一同 ざわざわ…

これを見せ付けられた選手一同は震え上がっていた。
しかし、ブーンとショボンは落ち着いていた。

( ^ω^)「ショボンも気が付いたかお?」

(´・ω・`)「まあね、あいつが拳を振り上げた瞬間、ものすごく手をねじってた」

( ^ω^)「そうだお、あれはコークスクリューの一種だお」

回転を加えてパンチを放つことでその威力は何倍にもなるのだ。
もちろんコンクリートが消し飛んだのは誰でもができることではない。
洗練された肉体と技と精神、つまり心技体が一体となってできる技である。

(´・ω・`)「思ったよりやりそうだ。ブーンだいじょうぶかい?震えてないかい?」

( ^ω^)「震えてるお…、いい意味で」

(´・ω・`)「じゃあ、僕と同じだね」

二人は武者震いをしていた。
このスリルというか、強い者と戦えるという好奇心が二人を震えさせていた。

34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/11(金) 23:56:09.40 ID:zIBr0OOz0
「き、棄権する」

どこからか聞こえてきたその言葉はいっせいに広がっていった。
選手の誰もがこの言葉を放ち一目散に会場を後にした。

('A`)「くくく…、これでいいんだ」

( ^ω^)「なんか、すっきりしたお」

(´・ω・`)「そうだね」

この3000人を収容できる待機室は静まり返っていた。
残ったのは数十名程度となっていた。
出場者の多くは、売名行為や運がよければのつもりで出ていたようだ。
しかしドクオのあの一撃で目を覚ました一同は逃げていってしまった。
これにより主催者側もすぐに決断をおろすことができ、すぐにバトルロワイヤルの準備が始まった。
くじ引きにより、ショボン、ブーン、ドクオは幸いにも?別のブロックに振り分けられることになった。

(´・ω・`)「油断大敵だからな、あの二人と別のブロックでもまだまだ安心はできないぞ」

《これより、ヴィップ島武道大会を開始します。》

ショボンは第一ブロックだった。初戦だ。


36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/12(土) 00:00:40.50 ID:miTjrCao0
この武道大会の試合はひとつの武舞台でで行われる。
その武舞台を周りから観客が囲むように見ることができる。
リングと観客との間にも結構なスペースがある。
つまり場外も十分にありえるのだ。
他にも反則負けとなる行為は、相手を殺してしまうこと、武器などを使用することである。
もちろん、選手が「ギブアップ」を告げればその試合はそれまでとなる。
一見どこにでもありそうな武道大会だった。
そして、第一回戦の三名がついに現れた。
ノービル、タタッキ、ショボンの三名だ。

(´・ω・`)「見た目は普通だが侮れないな」

( ^ω^)「ショボン!がんばるおー!」

<<それでは第一回戦!はじめ!!>>



37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/12(土) 00:04:14.50 ID:miTjrCao0
タタッキ「やれやれ、ショボそうなやつらだぜ」

ノービル「何だと!」

(´・ω・`) (まずは落ち着いてやつの特性を見抜くか…)

バトルロワイヤルとは試合を端的に終わらせるためには効率は良さそうだが、選手自体にとってはそうではない。
敵が、二人いるのだ。二人とも自分を狙ってきたらどうしよう。
しかも、もし共戦を図ったとして一人を倒しても、今手を組んだ者を倒さなくてはならない。
ここら辺の微妙な心理戦もあり奥が深い。
そんな中真っ先に火蓋を切ったのは、タタッキだった。

タタッキ「食らえぇっ!!」

タタッキはショボンめがけて突っ込んでいった。

(´・ω・`) !!

ショボンは不意をつかれた。
タタッキはものすごい数の拳をショボンに浴びせた。

ドガガガガガガガ!

(´・ω・`)「ぐっ…!」

ショボンはタコ殴りにされているように周りから見えた。

( ^ω^)「ショ、ショボン!」


38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/12(土) 00:05:53.87 ID:miTjrCao0
拳の連打を止めたタタッキはニヤリと笑った。
ショボンはガードの状態、手を胸でクロスさせたまま動かない。
と、そのとき…

(´・ω・`)「フフフ…」

タタッキ「どうした?俺の百華拳を食らって頭が逝っちまったか?」

タタッキがそう言うと、ショボンはこう呟いた。

(´・ω・`)「軽い…」

タタッキ「何だと!?」

(´・ω・`)「あんたの拳は軽い上にスピードも遅い!もう見切っちゃった」

タタッキ「へん!ふざけるな!ならもう一度食らえ!百華拳!!」

そういうとすぐにタタッキは拳を連打した。

(´・ω・`) (やれやれ…)

40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/12(土) 00:07:27.27 ID:miTjrCao0
ズンッ!!

タタッキが地面に叩きつけられた。
勝負は一瞬だった、いや、勝負にならなかった。

タタッキの拳を見切っていたショボンはすべての拳をかわしていた。

(´・ω・`)ミ  ミ(´・ω・`)  シ(´・ω・`)

タタッキ「なっ…!!」

驚愕しているタタッキにショボンはポツリと

(´・ω・`)「お疲れさん」

といい、タタッキの首を掴み、すかさず投げた!

(´・ω・`)「あ、ちなみに首に打撃も2、3発入れといたから一時間は覚めないよ」

タタッキ「ピク、ピク」

この寸劇を見てノービルは、なるほどなと思いすぐに何かを閃いたようだった。

はてさてショボンは一回戦突破なるか…

(;^ω^)「で、出番がないお…」


41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/12(土) 00:11:16.31 ID:miTjrCao0
(´・ω・`)「さぁ、あと一人」

そういうと、ショボンはノービルに焦点を合わした。

ノービル「あんなザコはやられて当たり前だ。俺の敵は最初からお前だけだ!」

(´・ω・`)「そうか、なら気を引き締めてその気持ちに応えてあげないとね」

ショボンはぐっぐっと、腕を回して肩慣らしをした。

(´・ω・`)「そっちからどうぞ」

ショボンは余裕だった。

42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/12(土) 00:12:36.50 ID:miTjrCao0
ノービル「ならお言葉に甘え…」

振りかぶるノービル…すると

ノービル「…まっす!!」

ギュゥオー!

(´・ω・`)「いっっ!!!」

ノビールの腕が途端に伸び、ショボンに襲い掛かる。
これに面食らってしまって、ショボンは首に腕をグルグルと巻き付けられてしまう。

(´・ω・`)「ぐぐぐぎ…!!」

( ^ω^) 「きめぇw」

ノービル「はははぁ!ざまーねーぜ!油断するからだ!」

ノービルの腕はショボンを蛇のように巻きつけて放さない。
しかも締まりはドンドンきつくなってきた!

どうする?ショボン!


43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/12(土) 00:14:34.89 ID:miTjrCao0
ショボンは首に腕を巻きつけられピンチに陥っていた。

(´・ω・`)「があッッ…!」

(;^ω^)「ショボン!だいじょぶかおー?」

ノービル「ふははは、さぁ、早く負けを認めな。
       そうしないとどんどん強く締め付けていくぞ!」

ギュギュッ

(´・ω・`)「んん!!…ふんっ!」

ショボンは自分を苦しめている腕を両手で掴み、ノービルもろともぶん回そうとした。
一瞬、締め付けがゆるくなった。

ノービル「ちっ…!」

その隙に、ショボンはノービルの腕を振り解いた。

(´・ω・`)「ゲホゲホッ!…よーし、今度はこっちから行かしてもらうよ!」

ショボンの反撃が始まる!

45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/12(土) 00:15:42.47 ID:miTjrCao0
ノービル「そらっ!もっかい!」

ノービルの腕が再び伸びて、ショボンに襲い掛かる!

(´・ω・`) ミ

ショボンはこれを難なくかわし、ノービルに突っ込んでいった。

ヒュッ!

ノービル「!なっ!速い!!!」

(´・ω・`)「くらいやがれ!!」

どごっ!

ショボンの渾身の一撃がノービルの体に決まった!!


46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/12(土) 00:17:55.34 ID:miTjrCao0
<<第一ブロック、勝者!ショボン選手!>>

観客 ワァーワァー!

ショボンはペコリとお辞儀をして控え室に戻った。

(´・ω・`)「ふう、何とかなったよブーン!」

( ^ω^)「お疲れだお!ショボン、すごかったお!」

(´・ω・`)「まぁね、でも途中やばかったね」

あははははは!二人は歓喜の笑みを浮かべながら笑った。

(´・ω・`)「あ、ブーン最後気が付いた?」

( ^ω^)「ん?あぁ、気が付いたお!」

なにやら二人は話し始めた。


47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/12(土) 00:18:58.48 ID:miTjrCao0
( ^ω^)「あいつ、手は伸びるけど体自体は伸びないお。
       ショボンがぶん回そうとしたときの避け方で分かったお。
       あんなの、体自身を攻撃してくださいと言っているようなもんだお」

(´・ω・`)「やっぱり、さすがブーン!」

(*^ω^)「なははははwwwwww」

(´・ω・`)「笑い方きもいよ」

(;^ω^)「す、すまんお」

まあ、なにはともあれ、ショボン一回戦突破!!



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