( ^ω^)ブーンが武道大会に出場するようです
1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/11(金) 23:01:13.58 ID:zIBr0OOz0
心地よい風がそよそよと吹くこの島に朝が来た。
海に囲まれたこの小さな島のちょうど真ん中この宿屋は立っていた。

ドンドンドン!
とドアを激しくノックする音がする。

( ^ω^)「ショボン!早く起きるお! 」
(´・ω・`) 「…ん、…ん〜! 」

ブーンの声だ、もう朝か。
ショボンは布団から出て部屋のドアを開ける。

(´・ω・`)「おはようブーン。ふあぁ〜」
( ^ω^) 「早く起きるお、遅れるお」
(´・ω・`) 「まだ6時じゃないか〜。大会は10時からだよ」
( ^ω^) 「朝のトレーニングをするんだお!」
(´・ω・`)「張り切ってるね、でもトレーニングより先に朝ごはんにいこう」
( ^ω^) 「あ、そうするお。まずは腹ごしらえだお!でも、そのあとにトレーニングしないと体がうまく動かないお。そしたら、この島に来た意味ないお」

そうだった、僕らは武道大会のためにこの島に来てるんだった。
始まりはブーンの言い出した一言が始まりだった。

3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/11(金) 23:04:49.22 ID:zIBr0OOz0
珍しくブーンがショボンの家にやって来た。
なにやら話があるようです。

(´・ω・`) 「なんだい?話って?」
( ^ω^) 「実はだお、ツンと喧嘩したんだお…」
(´・ω・`) 「なんだ〜、喧嘩ならいつもしてるじゃないか。それで、謝るのに付いて来てほしいのかい? 」
(;^ω^) 「それが、今回はいつもと違うお…。まぁ、ある意味付いて来てほしいお」
(´・ω・`) 「ん?」
(;^ω^) 「じ、じつは、つ、つくぁすぇdrfgtyふじこlp;p」
(´・ω・`) 「ゆっくりゆっくり」
(;^ω^) 「す、すまんお。実は、つ、ツンの大切にしている指輪を失くしてしまったお」

ツン付き合っているブーン。
二人で海にドライブに行った時のこと。些細な喧嘩が原因でカッとなってツンの大切にしている指輪を海に放り投げてしまったようです。
そのせいでツンと口も聞いてもらえなくなったブーン。あとから考えてみるとひどい事をしってしまったと反省し、どう謝ればいいかわからなくなり、ショボンのとこに来たようです。

(´・ω・`)「なるほど、それはひどいことしたね」
(;^ω^)「めんぼくないお」


4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/11(金) 23:06:38.53 ID:zIBr0OOz0
(´・ω・`) 「でもどうするんだい?君にはお金がないじゃないか?」
( ^ω^) 「そうなんだお、ツンのあの指輪はとっても高そうだったお。ものすごい宝石が付いていたお。たしか、び、びっぽ…」
(´・ω・`) 「まさか、ヴィ、ヴィポアール!?」
( ^ω^)「それだお!それだお!知ってるお?」
(´・ω・`) 「知ってるも何も世界一有名な宝石じゃないか。子供だって知ってるよ。
      その透きとおるような輝きは他の何よりも美しく、ほのかに紅に染まったその石は、どんな赤よりも美しい赤。数千万は下らないよ」
( ^ω^) 「ちょっwww高ぇよww。そりゃあんなに起こるお」
(´・ω・`) 「どうするんだよ、ブーン。そんなお金ないよ」
( ^ω^) 「手はあるお、ふふふ…」

はてさて、その考えとは…


5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/11(金) 23:08:00.04 ID:zIBr0OOz0
( ^ω^) 「ふふふ…」

ブーンにはどんな考えがあるのか?!

( ^ω^) 「ふふふふふふはははは…」
(´・ω・`) 「笑いすぎだよ、キモイよ」
(;^ω^) 「すまんお、調子乗りすぎたお」
(´・ω・`) 「で、どうするんだい? 」
( ^ω^) 「これだお!」

ブーンが手にしていた紙は、インターネットのコピーだった。
そこにはこう書かれていた。

「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「
  武道大会参加者募集!!
  優勝者には世界一有名なあの宝石、「ヴィポアール」を進呈!
  腕に覚えがあるツワモノ求む。
」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」

7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/11(金) 23:10:14.40 ID:zIBr0OOz0
( ^ω^) 「これに出場するおw」
(´・ω・`)  「え!これにかい?そんないきなり…。」
( ^ω^) 「大丈夫お、僕もショボンもかなりイケテルおww」
(´・ω・`)  「いやいや、
       でも武道大会か…、日ごろの修行の成果を発揮するにはいい機会かも」
( ^ω^) 「そうだお!一石二鳥だお!ていうかもう申し込んだおw」
(´・ω・`)  「ええ!速いな!で、いつどこであるんだい?」
( ^ω^) 「三ヵ月後に、ヴィップ島であるお」
(´・ω・`)  「なるほど、あそこは確か「ヴィポアール」の名産地だからね。
       ヨシ!納得しました!」
( ^ω^) 「ありがとうだお、ショボン
       じゃあ、びぱ、ビオサバール…」
(´・ω・`) 「ヴィポアールだよ」
( ^ω^) 「そうそう、それ目指してがんばるおー!!」

こうして二人は武道大会に出場するのお決意したのです。


9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/11(金) 23:13:39.86 ID:zIBr0OOz0
二人は残された月日、がんばって修行することにした。

( ^ω^) まずは防御の修行だお。いくお、ブーーン⊂二二二( ^ω^)二⊃
(´・ω・`)  むむ、っよっと!

ぐっと腰を落とし、顔の前で腕をクロスさせるショボン。
突っ込んでくるブーンをうまく受け止める。

(´・ω・`)「ぐぐ…っ!!」
ズザザザーーー!! と押しのけされそうになるショボン。
しかしこれを何とか耐えた。

( ^ω^)「なかなかやるお、これならどうだお!」

すぐにブーーンの構えから、バックステップをいれ強く踏み込み再び突っ込む。
これにはショボンも不意をつかれた。

(´・ω・`)「え?、うあぁっ!」

タイミングを外されたショボンは軽く吹っ飛んだ。


10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/11(金) 23:15:47.74 ID:zIBr0OOz0
(´・ω・`)「やるなぁー」
( ^ω^)「だいじょぶかお?きいたお?」
(´・ω・`)「うん、結構ね。なら今度はこっちからいくぞ!」

足を生かした攻撃は無論ブーンが得意としている。
さっきのような突撃はショボンにはできない。
ショボンもそれを理解している。
ショボンはふぅと息をついたと思うとそのまま身を在るがままに委ね、集中を始めた。

(´・ω・`) ショボーン
(;^ω^)(ん!どこに行ったお?ショボン?きき、消えたお!)

ショボンの気配が完全に絶たれた…

11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/11(金) 23:18:56.23 ID:zIBr0OOz0
ショボンはけして消えたのではない、そこに存在している。
しかし、気を集中することで自然と一体化しそこにいる気配そのものを断っているのである。
こうすると周りからは見えない。まさに攻防一体の技なのである。

(;^ω^)「どこにいるお!ここかおっ!」

興奮と同時に大振りになってしまうブーンの拳はまったく当たらない。

(´・ω・`) (ふふふ、さっきのお返しだ!)

ズドドドドド…とブーンの背後から背中に向かってパンチを連打する。

(;^ω^)「ぐっ!いつのまに!」

ブーンもこれを少し浴びるが持ち前の反射神経で避ける。

(´・ω・`)「さすがだね、ブーン」

(;^ω^)(や、…やばいお、一番の敵はショボンかもしれないお)


13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/11(金) 23:24:30.11 ID:zIBr0OOz0
大会まで後少し…、二人は更なる特訓を繰り返していた

( ^ω^)「次は蹴りの特訓をするお!」
(´・ω・`)「おー。それっ!」

ビュン、ビュン!とショボンの足が空を切る。型の出来たいい蹴りだ。
それを見てブーンは言う。

( ^ω^)「もうちょっと脇を締めて腰をひねった方がいいお」
(´・ω・`)「ふむふむ…」
( ^ω^)「こうだお!せりゃーっ!!」

シュパン!シュパン!…空気を蹴っている。凄まじい速さの蹴りである証である。鍛え抜かれた足と鍛錬された技が一体となってなせる蹴りである。

(´・ω・`)「ブーンは足の筋肉がすごいからなあ、僕には足元も及ばないよ」
( ^ω^)「そんなことないお、いいセンスだお」
(´・ω・`)「ありがと、僕はスクワットから始めるよ。基本筋肉からつけないとね
      1.2... 」
( ^ω^)「そうかお?なら僕もするお!
      1.2.. 」

二人の修行を頑張っているようです。

14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/11(金) 23:28:02.82 ID:zIBr0OOz0
2ヵ月後、二人は見違えるように強くなっていた。
体つきはもとより、動きといい戦いのセンス、勘を手に入れていた。
今日は二人で組み手をやっているようです。

( ^ω^)「ショボンの蹴りもだいぶ良くなってきたお 」
(´・ω・`)「そうかな?よっし、ブーン、かかって来い!」
( ^ω^)「いくおっっ!!!!」

ブーンは軽くパンチを右の拳から繰り出す。
ショボンはこれをすばやく左へ避けようと顔を右へ避ける。
ところがブーンはこの右手をフェイクに使い、左手でボディに入れる。

ドコッ!もろに入った。

(´・ω・`)「ぐっ…」

ダメージは浅かったものの少しよろけた瞬間ブーンの蹴りがショボンを襲う。

( ^ω^)「ぅりゃっ!!」

シュッ、と空を切る音とともにショボンにヒット!

(´・ω・`)「ぐっぐあぁぁ…!!」

ショボンはそのまま近くの樹まで吹っ飛んだ。


15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/11(金) 23:30:02.74 ID:zIBr0OOz0
空で体制を変えショボンはすかさず木を掴むとそれを反動にしてブーンめがけて飛んでいった。

(´・ω・`)「そりゃー!!」

( ^ω^)!!!
勢いに乗ったままショボンはパンチを入れるため拳を振りかぶり、ブーンめがけて思いっきり放った。

( ^ω^)「…ぐふっ!!」

顔面にパンチをもらうブーン。
ズザザザー!!と着地し、ショボンが態勢を整えるため顔を上げるとブーンjはすでに構えていた。

(´・ω・`)「畜生、渾身の一撃だったのに」
( ^ω^)「いや、でもかなりきいたお」

真っ赤に腫れたほほを押さえながらブーンは言った。


17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/11(金) 23:32:45.15 ID:zIBr0OOz0
あっという間に月日は流れ、いよいよ大会前日となってしまいました。
二人は存分に修行をし、一回りも二回りも強くなっていました。
ショボンとブーンはヴィップ島について宿屋に泊まっていました。
その日の夕食のことです。

( ^ω^)「ああ、緊張するお〜、明日大丈夫かお?」
(´・ω・`)「大丈夫だよ、僕たちは明日のためにみっちり修行してきたじゃないか」
( ^ω^)「でも、あうあう…」
(´・ω・`)「やれやれ、ツンのために頑張るんだろ?しっかりしろよ」
( ^ω^)「そうだったお、すべてはツンのためだお。頑張るお」
(´・ω・`)「そう、その意気だ、それに…、」
( ^ω^)「ん?なんだお?」
(´・ω・`)「もし、ブーンが負けちゃっても僕がブーンの分まで頑張って絶対優勝するよ!」
( ^ω;)「ショ、ショボン…、ありがとうだお…」
(´・ω・`)「よせよ、泣くなよ」
(;^ω^)「な、泣いてないお。これは心の汗だお」
(´・ω・`)「はいはいw お互いベストを尽くそうぜ」
( ^ω^)「頑張るお! 」

こうして夜は更けていくのであった。。 



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