( ^ω^)ブーンが高校バスケで日本一を目指すようです
759 名前:関係ない :2006/09/01(金) 21:54:37.36 ID:cnYIFCRQ0
「はぁ……さすがにキツイな……」
ついに息を上げる仲間
「何言ってんだ!もうすぐ試合だってあるんだぞ!」
俺だってキツイさ。
だけど、キャプテンの俺がそんな事いってちゃ始まらないしな
「おー。やってるな」
監督だ
「おーい、キャプテン来てくれ」
何の用だろう。俺は監督の下へ走った
「はぁ……はぁ……何でしょう」
「ちゃんと練習やっているようだな。いや、本当にお前がキャプテンでよかった
 こんなにまかせられるキャプテンはそういないぞ」
「あ、ありがとうございます。」
「話は変わるが、今度の試合、対戦相手が決まった」
ついに決まったか!
待ちに待った試合、その相手。

761 名前:関係ない :2006/09/01(金) 21:55:28.53 ID:cnYIFCRQ0
「相手はニー速工業だ」
ニー速工業……確か県ベスト8の強豪だったな
「どうした、不安そうな顔して。やっぱお前らにはまだ早かったとでも?」
「とんでもないですよ!!逆に嬉しいくらいですよ」
強豪とやれる、それは自分達の力をためせるって事だ
俺たちも、この3年間みっちり練習をしてきた。
絶対に粘ってやる……
いや、勝ってやる!!
「おし!!お前ら5対5いくぞ!」
「うっす!!」

762 名前:関係ない :2006/09/01(金) 21:56:18.15 ID:cnYIFCRQ0
俺が入ったとき、バスケ部の部員は3人。
まともに活動なんてしていなかった。
俺は必死に部員を集め、部活を復興させた。
と言っても、集まった部員は初心者ばかり。
練習をするにしても本当にイチからだった。
俺が2年になった時、初めて試合をした。
その頃の俺は、まだ希望をもっていたんだ──

763 名前:関係ない :2006/09/01(金) 21:56:54.08 ID:cnYIFCRQ0
そんな時、ある先生が俺に問いかけた
「また昔のバスケ部に戻すのかい?」
この言葉に、俺は目が覚めた
負けたなら、練習すればいい。
それでも勝てないならもっと練習すればいい──
俺はメンバーを呼び戻した

練習、練習、練習。
絶対の自信がつくまで練習。
気持ちで負けたらダメなんだ。
絶対に──勝ってやる!!
俺たち自信のために、顧問のあの先生のために。

764 名前:関係ない :2006/09/01(金) 21:57:39.38 ID:cnYIFCRQ0
そして今度、試合が決まった
さらに相手は県ベスト8だという。
こんな機会はもうない。
俺たちの力を全部出し切ってやる!!

「おーい、キャプテン!何ボーッとしてんだよ!」
「スマンスマン!それじゃ、5対5いくぞ!!」

765 名前:関係ない :2006/09/01(金) 21:58:36.96 ID:cnYIFCRQ0
ドク・・・ドク・・・・ドク・・・
心臓の音が聞こえる
大丈夫だ、練習どおり。練習どおりすればいいんだ。

審判「試合中のユニフォームの色はニー速を白、田代を黒とします!」
ジャンプボールで試合が始まった。

ニー速C「よし、マイボール!みんな!最後の大会だ、絶対勝つぞ!」
ニー速の方々「おう!」
ニー速C「よし、まず一本!パス回して行こう!」

そう言ってニー速Cはパスを出す。

――バチッ!

「ナイスカットだ!!」
6番によるパスカットで、速攻を出す事が出来た
「よし!この調子でいくぞ!」
「はい!キャプテン!」

766 名前:関係ない :2006/09/01(金) 22:00:01.66 ID:cnYIFCRQ0
――ピーッ!
前半終了のブザーだ
完全にペースはこっちにきている!
俺たちは、県ベスト8に23点リードしている!
いける!いける!この調子だと、確実にいける!

後半スタートも、俺たちのペースは変わらなかった
よし!よし!残るは後1Qだ!
点差は30。これは・・・・勝てる!!!

768 名前:関係ない :2006/09/01(金) 22:00:51.35 ID:cnYIFCRQ0
――ビーーーッ!!
オフィシャル「メンバーチェンジです!4番アウト、8番インです」

「な、なんだあのデカイの・・・・」
「心配するな、もうあと1Qだけだ。」
「そうだ。とにかくファウルだけには気をつけろ。一人でも抜けたら俺たちは・・・」
「そうだな。よし!行こう!」

ガコンッ!!

770 名前:関係ない :2006/09/01(金) 22:01:26.52 ID:cnYIFCRQ0
・・・・なんだアイツ──
新しく入ってきた8番は、いきなり両手でダンクを決めた
「き、気にするな!」
アイツ・・・確かにヤバそうだけどもう時間だ!遅かったな!

バンッ!!

シュートブロックが炸裂する

ガコンッ!バン!ドコ!
ダンク、ダンク、ダンク。
これは高校の試合なのだろうか?

試合は8番に支配された

771 名前:関係ない :2006/09/01(金) 22:02:18.01 ID:cnYIFCRQ0
「試合終了!」
終わってみれば、56対45。
11点差で田代の負けだった。

俺たちは・・・一体何のために・・・
俺たちは・・・今まで・・・
ははは
はははははははは
そうか、そうだったのか
どんなに凡人が頑張ったって天才には勝てないんだ
そう。それが現実─
現実なんだ──

終わり


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