( ^ω^)も日本を守るために戦うようです
- 98 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/25(金) 21:25:11.13 ID:IIfQQ4/f0
- ('A`)「俺達と一緒に出撃する部隊がきたようだぜ」
( ^ω^)「おっおっおっ・・・・・・見にいくお」
- 99 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/25(金) 21:27:22.46 ID:IIfQQ4/f0
- 基地の滑走路には一式陸攻と護衛に飛んできた紫電が並んでいた。
( ´_ゝ`)「一機も打ち落されずに護衛できたなんて流石だよな俺等」
(´<_` )「流石だよな」
( ^Д^)「ここから出撃するんだな・・・と、お!ショボンか?」
(´・ω・`)「やあ、タカラー中尉。マリアナ以来だね」
( ^Д^)「生きてたのか・・・お前も今度飛ぶのか?」
(´・ω・`)「君等と一緒に空母撃滅に出る」
( ^Д^)「そっかそっか・・・・・・何としても沈めような」
(´・ω・`)「勿論だとも」
( ^Д^)「マリアナの敵取ってやろうぜ」
(´・ω・`)「ああ・・・・・・、ところで貨物を確認してもいいかな?」
( ゜Д゜)「俺も確認しておくよ」
- 100 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/25(金) 21:30:35.98 ID:IIfQQ4/f0
-
タカラー中尉とショボン、ギコ大尉はは荷物の点検へと移った。
( ^ω^)「きっと敵の飛行機を落す新兵器が輸送されてきたんだお」
('A`)「だといいんだけどな。さあ、俺等は待機所に戻ってようや」
ξ゜凵K)ξ「すいませーん。あ、この間の兵隊さん達・・・・・・」
見るとそこにはこの間助けた娘が立っていた。
手には荷物を持っている。
- 103 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/25(金) 21:33:24.89 ID:IIfQQ4/f0
- (;^ω^)「こないだの娘さんだおっおっおっ」
('A`)「落ち着けwwwこんちはーっす」
ξ゜凵K)ξ「こんにちは。今日は差し入れを持ってきたんですけど」
( ^ω^)「差し入れ!?何なのかお!?」
ξ゜凵K)ξ「基地の皆さんに食べて頂こうと思ってこれを」
お皿の上には茶色い塊が乗っている。
( ^ω^)「おはぎなのかお!」
戦時下の日本では甘味は貴重であった。
ブーンがおはぎと知って興奮するのも無理はなかった。
- 104 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/25(金) 21:37:35.91 ID:IIfQQ4/f0
- <丶`∀´>「娘さんがこんなところで何をしているニダ?」
ξ゜凵K)ξ「こんにちは、私は差し入れを持ってきた者ですが」
<丶`∀´>「おぉ、差し入れは待機所に持っていってくれニダ」
ξ゜凵K)ξ「はい」
<丶`∀´>「それとアサピー少尉。輸送されてきた貨物を点検してくるニダ」
(-@∀@)「了解であります」
<丶`∀´>「そっちの二人は油を売ってないで兵舎に戻るニダ!」
('A`)( ^ω^)「了解しました」
ξ゜凵K)ξ「えっと、待機所はどっちでしょうか?」
('A`)「あー、こっちだよ、付いてくるといいぜ」
( ^ω^)「案内するだぉ」
- 107 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/25(金) 21:41:01.75 ID:IIfQQ4/f0
- ('A`)「おはぎとは珍しいっすねー」
ξ゜凵K)ξ「疎開した先の親戚がお米屋なんです」
( ^ω^)「そうだったのかお」
ξ゜凵K)ξ「だから、うちの店からちょくちょくこちらに差し入れを持ってきてたようですよ」
('A`)「そういえばそうでしたね、いつもありがたく頂いてます」
( ^ω^)(やっぱドクオ慣れてるお・・・これが童貞と非童貞の差なのかだおwww)
待機所におはぎの載った皿を置くとツンは帰った
ξ゜凵K)ξ「じゃあ、私はこれで」
(;^ω^)「きっ今日は送らなくて大丈夫かだお?」
ξ゜凵K)ξ「大体覚えましたので、それでは失礼します」
(;^ω^)「おっおっ、ありがとうございましただおっ」
ξ゜凵K)ξ「お勤め頑張って下さいね」
(;^ω^)「ううう・・・・・・」
('A`)「まあ、落ち着けや」
( ^ω^)「ドクオの事尊敬するだお」
('A`;)「尊敬するのは勝手だがな。また差し入れあったらもってきてくれるだろ」
( ^ω^)「そういえばそうかだお!」
('A`)「まー、フラグが立つかどうかは知らんけどな」
(;^ω^)「・・・・・・・・・」
- 109 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/25(金) 21:44:56.78 ID:IIfQQ4/f0
- 貨物室では補充物資及び舞台の確認が行われていた。
(-@∀@)「一式陸攻に紫電にゼロ戦ですか、意外とまともな機体だけ・・・あ、これは失礼」
(´・ω・`)「今度の空母撃滅作戦に司令部は乾坤一擲をかけるようだね」
( ゜Д゜)「他の基地には赤とんぼが補充されてるって話も聞くがな」
(´・ω・`)「赤とんぼってそりゃ練習機じゃないか・・・・・・」
(-@∀@)「ところでこれ以外にも補充された機体があるんですか?」
( ^Д^)「ああ・・・・・・こっちだな」
(´・ω・`)( ゜Д゜)「・・・・・・」
(-@∀@)「これですか?」
(-@∀@)「え・・・・・・これは?」
( ^Д^)「それも今回配属された機体だ」
(-@∀@)「な、な、な・・・・・・」
- 110 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/25(金) 21:46:44.34 ID:IIfQQ4/f0
- (#@∀@)「整備兵としてはこんな機体見たくも整備したくもないですね!」
アサピー少尉は上官が相手という事も忘れて取り乱していた。
( ^Д^)「・・・・・・」
(#@∀@)「自分はいつでも皆さんに生きて帰ってきてもらうために整備をしています」
(#@∀@)「だけど、これは飛行機ですらないですよ!?」
(´・ω・`)「落ち着くんだ少尉」
(#@∀@)「お、落ち着くって、ショボン中尉・・・あなたの隊もこの機体を使うんですよ?」
(#@∀@)「今まで任務途中で戻ってこなかった人はいましたが、任務としてこんな機体を使うなんて・・・・・・!」
(#@∀@)「それを整備するのが自分だなんて・・・・・・!」
- 111 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/25(金) 21:48:21.00 ID:IIfQQ4/f0
- ( ゜Д゜)「アサピー少尉。聞いてくれ」
(#@∀@)「ギコ大尉。あなたは敵機を落して戻ってくるのが飛行機乗りとは思いませんか?」
( ゜Д゜)「そんな事は百も承知だ!」
ギコが怒鳴った。
( ゜Д゜)「だがな、これはもうすでに上の連中が決めた事なんだ」
( ゜Д゜)「だからといってこのやり方が正しいかはわからん、理想は少尉の言う通りだと思うよ」
( ゜Д゜)「しかし俺達の今なすべき事は何なのか。国民の上にこれ以上爆弾を落されないようにする事だろう」
( ゜Д゜)「そのために俺達は今あるだけの材料で結果を出さないといかんのだ」
- 112 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/25(金) 21:50:08.72 ID:IIfQQ4/f0
- (´・ω・`)「少尉、わかってくれるかい?」
(-@∀@)「・・・・・・しばらく一人にさせて下さい」
( ^Д^)「なあ、少尉。やりきれないのはお前さんだけじゃない」
( ^Д^)「これを必死に輸送してきた俺達も。護衛部隊も。皆やりきれないんだ」
( ^Д^)「だけど・・・・・・わかってくれや、な」
(´・ω・`)「先に私は外に出ているよ」
( ゜Д゜)「俺もそうするわ」
( ^Д^)「・・・・・・少尉すまんな」
(-;∀;)「くっ・・・うぅ・・・・・・」
貨物室でアサピーは一人でそれに向かいあって泣き続けた。
(-;∀;)「なんでこんな機体をっ・・・うぅ・・・」
- 158 名前:1 :2006/08/26(土) 00:34:46.27 ID:H53y0tOP0
- (´・ω・`)「やあ、すまない。みんな集まってくれたね」
午後の日差しが差し込む待機所にショボン隊の面々は集められそして告げられた。
(´・ω・`)「明日より補充された部隊も我々と一緒に訓練を行う」
( ^ω^)「把握したお」
(´・ω・`)「・・・今回の作戦は残された数少ない飛行機を使ってできるかぎり最大の被害を与えなければならない」
( ´∀`)「もちろんモナ」
(´・ω・`)「そこで今回の作戦には特別攻撃隊を編成する事となった」
( ゜∀゜)「・・・了解しました」
('A`)「了解」
( ><)「ワカンナイですけど了解」
(;゚ω゚)「ちょ、えええええええええええ!」
- 159 名前:1 :2006/08/26(土) 00:38:57.75 ID:H53y0tOP0
- (´・ω・`)「質問かい?内藤伍長」
(;゚ω゚)「特別攻撃隊って・・・話には聞いた事があるお、爆弾を抱いて敵に突っ込むのかお?」
(´・ω・`)「その通り」
(;゚ω゚)「それって確実に生きて帰れないって事じゃないかお・・・・・・?」
(´・ω・`)「確実に空母を沈めるためだ」
(;゚ω゚)「だからって自爆攻撃するのかお?」
(´・ω・`)「その通り」
(;゚ω゚)「皆もどうしてそんなにあっさりと受け入れるんだお?」
- 160 名前:1 :2006/08/26(土) 00:46:14.46 ID:H53y0tOP0
- ( ゜∀゜)「・・・そうだな。こうして前線にいる以上いつでも死ぬ覚悟は済ませてきたっていうかな」
('A`)「アメ公の空母を通常攻撃で沈めるのは不可能なんだよ」
(;゚ω゚)「不可能って・・・・・・?」
(-@∀@)「・・・アメリカの電子探知機の前に我が軍の動きは筒抜けなのですよ」
(;゚ω゚)「アサピー少尉!目を真っ赤に腫らしてどうしたんだお!」
(-@∀@)「ショボン中尉。私はもう大丈夫です。機体の整備を全身全霊をもって行います」
(´・ω・`)「そうか。すまない。ありがとう」
(;゚ω゚)「そんな顔になるまで殴られたのかお!?」
(-@∀@)「ははは、違いますよ。私も今先ほど納得したところです」
( ´∀`)「・・・色々辛かったろモナ」
(-@∀@)「いえ!心は出撃なさる皆様と共に。日本に勝利が来るその日まで整備しますよ!」
( ><)「通常攻撃ワカンナイです」
(-@∀@)「そうですね、アメリカ空母の電探について話をさせて頂いてもよろしいでしょうか」
(´・ω・`)「構わないよ」
- 164 名前:1 :2006/08/26(土) 00:55:51.87 ID:H53y0tOP0
- アサピーはゆっくりと話はじめた。
日本の飛行機が通常攻撃を仕掛けようとしても電探による正確な対空射撃で撃ち落される事。
敵の空母艦載迎撃機の数はこちらよりも多いと予想される事。
そして・・・・・・
(-@∀@)「それらを打ち破る可能性を秘めた機体があるんです」
- 165 名前:1 :2006/08/26(土) 00:59:02.98 ID:H53y0tOP0
- (;゚ω゚)「それは?」
(´・ω・`)「今回、補充部隊によって配備された特別攻撃用の機体。桜花だね」
(;゚ω゚)「お、桜花?」
(-@∀@)「簡単に説明しますと有人ロケットと言えます」
(-@∀@)「桜花は戦闘機よりも遥かに高速です」
(-@∀@)「ですが、飛べる極めて距離は短いのですよ。そこで・・・」
(-@∀@)「一式陸攻に吊り下げて敵艦隊の近くまで移動し、そこから発射するという訳です」
- 167 名前:1 :2006/08/26(土) 01:04:33.23 ID:H53y0tOP0
- (´・ω・`)「そして誰かが搭乗しないと桜花は発進できない」
(´・ω・`)「桜花に誰か乗って敵艦隊へと突っ込まないと、ね」
(;゚ω゚)「で、でもそれで仲間が死ぬんだお?」
(´・ω・`)「もちろん確実に死ぬだろうね。けど敵空母を沈めるためにはやるしかないんだよ」
- 168 名前:1 :2006/08/26(土) 01:06:16.55 ID:H53y0tOP0
- ( ´∀`)「内藤伍長。いきなり聞いて取り乱す気持ちもわかるモナ」
( ´∀`)「けど、特攻はこの基地からもすでに飛び立っているモナ」
( ´∀`)「他の基地では毎日のように特攻が編成されているところもあるモナ」
( ´∀`)「皆、郷里にいる家族のために。大切な人のために飛んだモナ」
(;゚ω゚)「もう皆は覚悟はできているのかお?」
- 169 名前:1 :2006/08/26(土) 01:08:37.83 ID:H53y0tOP0
- ( ゜∀゜)「・・・・・・内藤伍長はこないだ来たばっかりだったよな」
( ゜∀゜)「俺の同期も半分以上がもう突っ込んだよ」
( ゜∀゜)「生に対して惜しいか?って聞かれたら惜しいけどさ」
( ゜∀゜)「俺だけ逃げてる訳にもいかねんだよ。そう納得したさ」
( ><)「自分も同じです!本当はワカンナイですけど><」
( ><)「自分達が敵に突っ込む事で少しでも田舎の家族を守れたらって・・・><」
( ;ω;)「け、けど聞いてると仲間から誰かが突っ込むんだお?それ誰それ誰・・・」
- 170 名前:1 :2006/08/26(土) 01:12:30.64 ID:H53y0tOP0
- 内藤は混乱していた。
もはや最後は言葉にすらなっていない。
- 173 名前:1 :2006/08/26(土) 01:14:37.23 ID:H53y0tOP0
- ('A`)「・・・・・・俺が桜花に乗るよ」
( ;ω;)「ドクオ・・・・・・がっ?」
('A`)「ショボン中尉、俺が桜花に乗ります。志願していいっすか?」
(´・ω・`)「誰かが乗らなくちゃ桜花は発進しない。ドクオ飛曹やってくれるかい?」
('A`)「はい」
( ;ω;)「ドクオには帰りを待っている家族とかいないのかお!?」
('A`)「いねーよ」
(;゚ω゚)「・・・・・・!!!」
- 174 名前:1 :2006/08/26(土) 01:17:18.51 ID:H53y0tOP0
- ('A`)「俺はとっくに天涯孤独の身だ。家族持ちより気楽にいけるってもんさ」
( ´∀`)「ドクオ・・・・・・」
('A`)「ま、そんな理由で志願した訳じゃないけどな。明日からの訓練よろしくお願いしまっす」
( ´∀`)「・・・・・よろしくだモナ」
( ゜∀゜)「よろしくな」
( ><)「はい><」
(´・ω・`)「・・・・・・内藤伍長も納得してくれ」
( ;ω;)「おっおっおっ・・・・・・」
(´・ω・`)「・・・今日はこれで解散にしようか。皆ゆっくり休んでくれ」
( ´∀`)「わかったモナ・・・中尉は?」
(´・ω・`)「この後、報告があるからすまないね」
('A`)「じゃあ、先に内藤を兵舎に連れて戻ってます」
(´・ω・`)「ああ、頼んだよ」
泣き崩れた内藤をショボン隊の面々は肩を担ぐようにして宿舎へと戻っていく。
辺りを闇が包み外ではコオロギの羽音が鳴っていた・・・・・・
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