( ^ω^)が台風の目に入ったようです
- 45 名前: ◆dcA562FVRg :2006/08/23(水) 00:06:33.18 ID:Y0UgrCpw0
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第14話 〜悪夢再び〜
もはや、叫び声も出せない・・・。
3人はコンテナの中で、うずくまっているしかなかった。
(; ´ω')(;´・ω・`)ξ;´')ξ
無事に帰れたら、ご飯をお腹いっぱい食べるんだお
ポーションをガブ飲みするんだお
カ〜ちゃんに親孝行いっぱいしてあげるんだお
そして
ツンと、いつまでも幸せに・・・・。
- 46 名前: ◆dcA562FVRg :2006/08/23(水) 00:07:14.50 ID:Y0UgrCpw0
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ガガガン!!!
今までにない衝撃がコンテナに走る。
暴走車がコンテナ目掛けて突っ込んできたのだ。
(((; ´ω')))「ぅわぉ!」
(((;´・ω・`)))「わわっ!」
((ξ;´')ξ))「・・・・・・・・。」
ブーンは中にあった取っ手を掴みなんとか踏ん張ったが、ショボンとツンが衝撃で転がる。
ズルズルとコンテナの割れ目に向かって・・・。
(; ゚ω゚)「ツン!ショボン!」
2人は割れ目から放り出されそうになるが、寸でのところで
片手でコンテナのくぼみに手をかける。
- 48 名前: ◆dcA562FVRg :2006/08/23(水) 00:08:07.49 ID:Y0UgrCpw0
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(;´・ω・`)「うっ・・・・くっ・・・・。」
ξ;´')ξ「あぁ・・・・あ・・・あ」
ショボンもツンも最後の力を振り絞ってくぼみを掴んでいる。
ブーンは同時に2人とも同じ状況になったために、一瞬固まってしまった。
外は荒れ狂う悪魔が手招きしているように見えた。
(; ゚ω゚)「あぁ・・・・う」
(;´・ω・`)「ブーン!ツンちゃんの手を掴め!
僕は自力で戻れる。ツンチャンはもう・・・限界だ。」
(; ゚ω゚)「わ、分かったお!」
- 51 名前: ◆dcA562FVRg :2006/08/23(水) 00:10:16.09 ID:Y0UgrCpw0
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・僕はツンの腕を掴んだ途端、ツンの手がくぼみから外れる。
ツンの体は完全に宙に浮いた。
(; ゚ω゚)(あれ・・・・この光景はどこかで見覚えがあるお・・・。)
ブーンの脳裏にダブる記憶。
( (;'A`)「・・・・・・。」 )
(; ゚ω゚)「・・・・かお。・・・ブーンをもう一度試そうって訳かお!
上等だお!やってやるお!絶対に!絶対に離さないんだお!」
(;´・ω・`)「ぐ・・・ぐ・・・そうだ・・・。絶対に・・・離すな・・・。」
(;´・ω・`)(くそ・・・片手じゃもう・・・限界だ・・・・。でもパラシュートを捨ててしまったら・・・。
その後は・・・・どうする・・・?)
- 52 名前: ◆dcA562FVRg :2006/08/23(水) 00:12:22.68 ID:Y0UgrCpw0
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ガガン!
その時、再びコンテナを衝撃が襲う。
今度は舞い上がった岩がコンテナを直撃したのだ・・・・。
(((; ゚ω゚)))「うおお!なめるなお!」
((ξ;´')ξ))「ああぅ・・・。」
(((;´・ω・`)))「あっ・・・・しまっ・・・。」
限界のきていたショボンの手が・・・。
3人はその時、スローモーションのように外れるショボンの手を見つめていた。
(((; ゚ω゚)))
((ξ;゚')ξ))
(((;´・ω・`)))
時が一瞬止まる・・・。
- 55 名前: ◆dcA562FVRg :2006/08/23(水) 00:13:17.26 ID:Y0UgrCpw0
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と同時にブーンとツンの視界からショボンが消えた。
(((; ゚ω゚)))「・・・・・。」
((ξ;゚')ξ))「・・・・・。」
もはや叫び声も出なかった。
今、目の前で起こったことを理解しようとすることが限界だった。
- 56 名前: ◆dcA562FVRg :2006/08/23(水) 00:14:24.08 ID:Y0UgrCpw0
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・僕は馬鹿で、まぬけで、救いようがない奴だお。
いつも冗談まじりでショボンに言われていたんだお。
その度に僕は怒っていたけど、でも・・・でも・・・いつも最後にショボンはこう言ってくれてたんだ。
(´・ω・`)「で も 僕 は 君 を 親 友 と 思 っ て い る よ」
・・・
・・
・
- 58 名前: ◆dcA562FVRg :2006/08/23(水) 00:16:20.10 ID:Y0UgrCpw0
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僕はツンに向かってニッコリ笑った。
( ^ω^)「大丈夫・・・・。これも・・・・ショボンが・・考えた・・・作戦・・・なんだお。
僕の使命は・・・この手を離さないこと・・・。」
ξ;゚')ξ「・・・・。」
ショボンは生きてる。あいつが死ぬところは想像できない。
したがって結果的に生きてる。そう答えを出した。
だが、ブーンも限界が近かった。
何もかも吸い上げてしまうような力と腕一本で戦っていたからだ。
パラシュートを足で踏み、片手で取っ手を掴み、もう片手でツンを掴む。
(; ^ω^)(体が・・・・引き裂かれそう・・・・だお)
少しずつ、繋いだ手が滑り出すのをお互いに感じる。
ξ;凵G)ξ「いやっ・・・・嫌よ!死ぬことはいいの。
ブーンと離れるのだけは・・・いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」
(; ^ω^)「ツン・・・・。」
- 64 名前: ◆dcA562FVRg :2006/08/23(水) 00:30:18.41 ID:Y0UgrCpw0
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火事場の馬鹿力。ド根性。精神論。
どれを使っても、どうにもならないことも世の中には・・・・・・ある。
(; ^ω^)「くっぉぉぉぉぉ・・・・・。」
(; ^ω^)(は、離れてしまうお・・・・。ツンが・・・ツンが・・・。
嫌だお・・・ダメだお・・・僕は2度は負けないんd・・・・)
ズルッ
手は・・・・離れた
第14話 〜完〜
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