( ^ω^)が台風の目に入ったようです
- 33 名前:◆dcA562FVRg :2006/08/22(火) 23:50:16.19 ID:RsSFAdRz0
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第13話 〜神への反逆〜
ゴォォ・・・・
(´・ω・`)「いよいよか・・・。」
ξ゚听)ξ「皆無事でいてね・・・。」
(; ^ω^)(ドックン、ドックン)
3人は、さすがに身一つで吸い込まれるわけにも行かず、
半壊したコンテナのようなものの中に隠れていた。ミシミシ音を立てて揺れている。
- 34 名前: ◆dcA562FVRg :2006/08/22(火) 23:51:22.55 ID:RsSFAdRz0
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(;´・ω・`)(腹をくくっても怖いものは怖いな・・・・。)
ξ゚听)ξ「・・・・ねぇ、ブーン?」
( ^ω^)「ツン、大丈夫だお。僕がついてるお」
ξ゚听)ξ「ううん・・・。違うの・・・。もし・・・もしよ?生きてこの台風から脱出できたら・・・。」
( ^ω^)「お?」
ξ////)ξ「い、いやっ・・・なんでもないわ」
その時だった、風が今までの比にならないくらい強くなり
いよいよコンテナもガタガタ揺れる。壊れたコンテナのドアから見える景色は
以前にも見た景色。相変わらず常軌を逸していた。
( ^ω^)「ドクオもこんな気分だったのかお・・・?
でも・・・大丈夫・・・僕らはまた会えるお」
- 36 名前: ◆dcA562FVRg :2006/08/22(火) 23:53:42.47 ID:RsSFAdRz0
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とうとうコンテナが重力を無視して浮き上がる。
(;´・ω・`)「うっ・・・。」
ξ;゚听)ξ「あっ・・・。」
なんとも言えない、奇妙な感覚が3人を襲う。
と同時に、コンテナは勢いを増し渦に飲み込まれて行く。
まるでジェットコースターのようにすさまじいスピードで・・・。
(; ^ω^)「うわぁぁぁぁぁぁぁ」
(;´・ω・`)(すごい・・・。本当にこんな中から生きて戻れるのか・・・。
僕の選択は本当に正しかったのか?・・・教えてくれよ・・・ドクオ。)
周りの巻き上げられたものが、コンテナにぶつかる。
もの凄い騒音と地獄絵図のような景色に、気が狂いそうになる。
- 41 名前: ◆dcA562FVRg :2006/08/23(水) 00:01:33.27 ID:Y0UgrCpw0
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(; ゚ω゚)「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」
(;´・ω・`)「絶対にパラシュートは手放すな!?巻き上げられるとこまで巻き上がって
台風から放り・・・出された・・・ら・・・・はぁ・・・・はぁ・・・・コンテナから出るん・・・・だ」
ξ;´')ξ「はー・・・・はー・・・・く、苦しい・・・」
(;´・ω・`)(この気圧だ・・・。酸素も・・・薄いのか・・。)
3人がコンテナの中で、恐怖と空気と戦っているとき、
遠くから巻き上がっきた暴走車が、一直線に向かってきていることを
3人は知る由も無かった。
- 42 名前: ◆dcA562FVRg :2006/08/23(水) 00:02:08.27 ID:Y0UgrCpw0
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(; ´ω')(く、苦しい・・・お)
(;´・ω・`)「が・・・・んばれ・・・。」
ξ;´')ξ「ブー・・・・ン」
・そう・・・本当に苦しかったんだお。でも苦しいのは皆同じだったんだお。
僕はツンを抱きしめ、できるだけ息をしないようにジッとしてたんだお。
今でも・・・覚えてる・・・あの時の・・・ツンの・・・小さな体の・・・感触を・・・。
第13話 〜完〜
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