( ^ω^)が台風の目に入ったようです
- 5 名前: ◆dcA562FVRg :2006/08/21(月) 23:11:54.03 ID:H8N0wyty0
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前回までのあらすじ
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主人公っぽくない奴
- 8 名前: ◆dcA562FVRg :2006/08/21(月) 23:25:46.41 ID:H8N0wyty0
- 第9話 〜絶望との再会〜
(;´・ω・`)(・・・・・・・・・・。)
ショボンの頭脳がフル回転する。
もし本当に台風の目の中だったら、どうやって再びあの嵐を切り抜けるか・・・。
(;´・ω・`)(何かの下に隠れるか?・・・・・・いいや、岩をも巻き上げるほどの風だ。
すべて巻き上げられるに決まってる・・・・。)
(;´・ω・`)(なら地下に潜るか・・・?しかし、この街に地下鉄は走っていない。
なら下水は?・・・・ダメだ。風だけじゃない、雨も降るんだ・・・溢れるに決まってる。)
(;´・ω・`)(・・・やっぱり、かなり不安だがあの洞窟でやり過ごすしかないか・・・。
今度も持ってくれるか・・・・。)
- 10 名前: ◆dcA562FVRg :2006/08/21(月) 23:29:18.73 ID:H8N0wyty0
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( ^ω^)「さ〜って、そろそろ石文字でSOSでも書くかお?」
ξ゚听)ξ「あたし、できれば重労働はパスしたいわ。」
( ^ω^)「ダメだお!ツンもちゃんと手伝うんだお」
ξ;´')ξ「えぇ〜・・・。」
2人の会話はショボンの耳には全く入らない。
当然、1度やり過ごせたからといってあの洞窟が安全な訳じゃない。
他に、もっと生存率が高い方法はないか模索し続ける。
(||´・ω・`)「・・・・・・・。」
ξ゚听)ξ「・・・・・・。」
( ^ω^)「ショボン!ツンが手伝ってくれないんだお!
というか、ショボンも手伝ってくれおwww」
- 12 名前: ◆dcA562FVRg :2006/08/21(月) 23:30:04.02 ID:H8N0wyty0
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(||´・ω・`)「・・・・・・・。」
( ^ω^)「ショボン?」
(´・ω・`)「・・・ん?ああ、そうだね。ケ○ロ軍曹は僕も無しだと思う」
( ^ω^)「・・・・・。ショボン、話をちゃんと聞いてるお?」
ξ゚听)ξ「・・・・・・。」
ξ゚听)ξ「・・・ねぇ、ショボン?」
(´・ω・`)「・・・ん?すまない、僕は女には興味がないんだ、付き合えないよ」
(; ^ω^)(こ、このタイミングでカミングアウト!!!!!?????)
ξ# )ξ ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ AA(ry
( ゚д゚ )「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁあ」(トラウマ)
(;´・ω・`)「ヒッ!!!!!!す、す、す、すまない、用件を真面目に聞こうか」
- 13 名前: ◆dcA562FVRg :2006/08/21(月) 23:31:27.34 ID:H8N0wyty0
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ξ゚听)ξ「ねぇショボンさ、私たちに何か隠してない?」
(;´・ω・`)「な、何かって・・・・。」
(仕方ない・・・余計な不安は煽りたくなかったが、もしそうだったら言わないわけにもいかない)
(´・ω・`)「いいかい、2人とも落ち着いて聞いて欲しい。
これはあくまでも可能性の問題だから、確実にとは言い切れないんだけど、
僕らは今、台風の通り過ぎた後じゃなく、台風の目の中にいる可能性がある。」
ξ゚听)ξ「・・・・・・え?」
( ^ω^)「台風の目の中に入ったら、台風さんはさぞかし痛いだろうおwwww」
(´・ω・`)「いいかいブーン。君のバターのような脳でも分かりやすいように教えてあげるよ。
僕らは、もう一度あの嵐を乗り越えなきゃいけないかもしれない、って事だよ。」
( ^ω^)「・・・・・・お?」
ξ;゚听)ξ ガタガタガタガタガタ
- 14 名前: ◆dcA562FVRg :2006/08/21(月) 23:34:40.41 ID:H8N0wyty0
- ・僕はまたしても把握しきれなかったんだお。
ショボンが分かりやすく言ってくれたにも関わらず、僕の脳は理解することを拒否したんだお。
( ^ω^)「ん〜と・・・え?あの嵐をもう1回?・・・・え?」
ξ;゚听)ξ「ど、ど、ど、どうりゅのよ!!」
ブーンの脳裏にドクオの最後の面影がちらつく。
( ^ω^)( (;'A`)「・・・・・・。」 )
その光景がはっきりと思い出され、目から止め処と無く水分が零れ落ちる。
- 15 名前: ◆dcA562FVRg :2006/08/21(月) 23:35:33.60 ID:H8N0wyty0
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( ;ω;)「うあっ・・・・うっ・・・ドクオッ!・・・・あっ・・・目から水が・・・勿体ない・・・お?
今助ける・・・お!手は絶対に・・・・離さ・・・ないお」
ブーンの手が、何も無い空間を掴もうとする。
(´;ω;`)「ブーン!!大丈夫だ!ドクオはもう避難したよ・・・。
先に・・・遠くで待ってるって、ブーンに伝えてくれってさ・・・。」
( ;ω;)「ほ、本当かお!良かったお!あっ・・・。」
ブーンは気を失った。精神が耐え切れなかったんだろう。
今は、何もかも忘れて眠っててくれたほうがいい。
- 18 名前: ◆dcA562FVRg :2006/08/21(月) 23:37:40.10 ID:H8N0wyty0
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(´;ω;`)「くっ・・・ブーン・・・。」
ξ;凵G)ξ「うっ・・・。とりあえずブーンは休ませよう?
こんなの・・・・あんまりだよ・・・。ブーンが可哀想過ぎるよ!」
(´;ω;`)「うん。僕がブーンを運ぶ!僕らのいた洞窟に戻ろう。
少しでも安全な場所へ・・・。」
ξ;凵G)ξ「うん・・・。」
3人はもう精神的にも、肉体的にも限界だった。
しかし、無情にも生暖かい不気味な風が吹き始めた。
そして、ショボンは確信したのだった・・・・破壊神の再来を・・・。
第9話 〜完〜
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