( ^ω^)が台風の目に入ったようです
54 名前: ◆dcA562FVRg :2006/08/19(土) 18:48:57.20 ID:mIG6n7MO0
第5話 〜邂逅〜

ここは街?があったところ。
僕らの家なんかがあった「はず」の街。
平凡な街だったが、それなりにビルなんかも建ち活気に溢れた街だった。

それが・・・・・街が無い。というか何も無い。
本当に何も無いのだ。ビルも家も・・・。
見渡す限り夢の島のように瓦礫に埋もれているだけだ。


(; ^ω^)「これは酷いお・・・。」

(´・ω・`)「これは・・・街にいたら100%助かってなかったかもね・・・。」

ただ1つだけ安心・・・というか良かったと思う事はまだ死人を見つけていない
ということだった。


55 名前: ◆dcA562FVRg :2006/08/19(土) 18:50:09.76 ID:mIG6n7MO0
(´・ω・`)「僕らが釣りしてる間に、避難勧告かなんかが出たんだろうね。
流石に住民が残っていたら相当数の死者が出てるはずだし。」

( ^ω^)「そうだおね。カーちゃんも友達も皆生きてるはずだお!」

・かすかな希望を胸に、僕らはとりあえず救助を待つことにしたんだお。
ただ瓦礫の街じゃ救助されようにも、まず見つけられるのすら難しい。
遠くに、なんとか形を保っていた僕らの学校があったから、そこで救助を待つことにしたんだ。


56 名前: ◆dcA562FVRg :2006/08/19(土) 18:50:57.72 ID:mIG6n7MO0
(; ^ω^)「ヒッ!!!!!!!」

(´・ω・`)「恐らく逃げ遅れたんだろう。流石に街中に入ってくると
死者が目立ち始めたね・・・。」

(; ^ω^)「カーちゃん・・・無事でいてくれお・・・。」

(´・ω・`)「今は、皆避難してくれたと信じて学校へ急ごう。」

(; ^ω^)「把握したお」


57 名前: ◆dcA562FVRg :2006/08/19(土) 18:52:49.65 ID:mIG6n7MO0
・学校はところどころ崩れてはいたが、かろうじて原型を保っていた。
僕は知っている建物を見ることができて、その時はちょっとホッとしたのを覚えてる。

(´・ω・`)「これは・・・学校も危ないな・・・いつ崩れるか分からないぞ」

( ^ω^)「確かに危険そうだお。校庭で救助を待つかお?」

・僕らが校門から中を覗きながら話していた時だった。

(?????)「ウゥ・・・・」


58 名前: ◆dcA562FVRg :2006/08/19(土) 18:55:00.75 ID:mIG6n7MO0
( ^ω^)「!!!!!!!だ、誰かいるのかお!!!???」

(´・ω・`)「ん?僕には何も聞こえなかったが・・・?」

(?????)「タ・・・タスケt・・・」


・僕は校門から中へ入り周りを見渡したが、誰も見当たらない。

(´・ω・`)「あ・・・おい、ちょっとブーン?」


( ^ω^)「ど、何処だお!!返事するお!!」

(?????)「ア・・・・・ア・・・」

( ^ω^)「!!!!!!!」


59 名前: ◆dcA562FVRg :2006/08/19(土) 18:55:57.02 ID:mIG6n7MO0
聞こえたのは足元からだった。
僕は倒れている下駄箱の下を除いて見た。

ξ´')ξ「タ・・・タスケテ・・」

(; ^ω^)「ツつtsu津、ツン!!!!」

(;´・ω・`)「ツンちゃんだって!!!??」

ξ;゚')ξ「ブ・・・ブーン?ど、どうしてここに・・・」


60 名前: ◆dcA562FVRg :2006/08/19(土) 18:56:40.03 ID:mIG6n7MO0
・下駄箱の下敷きになっていたのはツンだったんだお。
ツンは・・・・・うん、僕の幼馴染なんだお。僕にとってはとても大切な存在の子なんだお。

( ^ω^)「ツン!今助けるお!!待ってるお!」

ブーンとショボンは倒れた下駄箱をなんとか持ち上げようとしたが
学校の下駄箱は分厚い木製でできた古いものであり、2人がかりでもなかなか持ち上げられるものではなかった。


61 名前: ◆dcA562FVRg :2006/08/19(土) 18:57:21.30 ID:mIG6n7MO0
(# ^ω^)「んぎぎぎぎぎぎぎぎ」

(#´・ω・`)「んんんんんんんん」

ξ´')ξ「・・・・・・。」

ミシミシ・・・運命は期待を裏切らない。崩壊の音が近づいてくる。
だが2人は気がつかない。

(# ^ω^)ω・`)「んんんんんんんん」

ξ゚')ξ「!」

ツンはふと気がついた。自分が下駄箱の下から覗く外の風景。
ミシミシと音を立てながら、少しずつ外の景色が斜めになっていく。


62 名前: ◆dcA562FVRg :2006/08/19(土) 18:57:53.03 ID:mIG6n7MO0
ξ;゚')ξ(く、崩れる!)

ξ;゚')ξ「ブーン!!学校はもう崩れるわ!早くここから離れて!」

(# ^ω^)「馬鹿言ってる場合じゃないお!ツンも一緒に逃げるんだお!」

ξ;´')ξ「バ、バカ!あんたまで死んじゃったら・・・アタシ・・・」

(# ^ω^)「もう・・・もう後悔するのは嫌なんだお!」

(#´・ω・`)「ブーン!僕が意地でも隙間を作る!その間にツンちゃんを引っ張り出せ!」

(# ^ω^)「把握!」


65 名前: ◆dcA562FVRg :2006/08/19(土) 19:04:50.05 ID:mIG6n7MO0
(# ^ω^)ω・`)「1・2の三枝!!」

いらssh(ry

ξ;´')ξ「あ・・・あああ痛ぁ・・・」

ツンが膝や肘を擦りむきながら下駄箱から引きずり出される。
ブーンがツンを抱きかかえると校庭に向かってダッシュした。
それをショボンも追う。

・同時に僕らの思い出の学校は崩れ去ったんだお。

第5話 〜完〜




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