( ^ω^)が台風の目に入ったようです
37 名前: ◆dcA562FVRg :2006/08/19(土) 18:33:20.88 ID:mIG6n7MO0
第4話 〜開放〜

本当に急だった。襲われたのも開放されたのも。
先程までの暴風が嘘のように、カラッと晴天になっていたのだ。

( ^ω^)「晴れた!晴れたお!」

(´・ω・`)「ふぅ、ようやくか・・・・。」

2人がやっと安心して外に出てみると、そこは見たこともない世界だった。


38 名前: ◆dcA562FVRg :2006/08/19(土) 18:33:55.90 ID:mIG6n7MO0
( ^ω^)ω・`)「・・・・・・は?」

湖があったはずの場所には、湖はなく大きなクレーターのようなものしかない。
その周りにと生い茂っていた森には、木があったのであろうと思われる小さな窪みが。

まるでゲームのように違う場所に瞬間移動してしまったのではないか。
と思わせるほどの変わりようだった。

(;´・ω・`)(そ、そんな馬鹿な・・・。湖の水まですべて吸い上げてしまったのか・・・。)

(; ^ω^)(ここは・・・・どこだお?)


39 名前: ◆dcA562FVRg :2006/08/19(土) 18:34:43.10 ID:mIG6n7MO0
その時だった。遠くからキーーーンという音が聞こえる。
2人は何の音か気になったが、見晴らしの良くなった周りを見渡しても何も見当たらない。

(;´・ω・`)「な、なんの音だろう・・・?」

音はだんだん大きくなってくる。明らかに近づいてくる音だ。

( ^ω^)「・・・・。」

・ふと空を見上げた僕は、思わず硬直した。
空に黒い点がいくつもくっついていたんだ。


42 名前: ◆dcA562FVRg :2006/08/19(土) 18:35:16.11 ID:mIG6n7MO0
( ^ω^)「・・・ショ・・ショボン。」

(´・ω・`)「ん?どうしたブーン」

(; ^ω^)「あ、あれはなんだろうだお?」

ブーンが指差した先には、先程の黒い点。

(´・ω・`)「ん〜?」

ショボンが手で太陽を隠し空を見上げた。
すると、みるみる顔から血の気が引いて行く。


43 名前: ◆dcA562FVRg :2006/08/19(土) 18:35:46.89 ID:mIG6n7MO0
(;´・ω・`)「ブーン!!!今すぐに洞窟にダッシュで戻れ!!」

(; ^ω^)「おっおっおっ」

・僕も少し考えてすぐに把握したんだ。あの黒い点がなんであるかを。

(; ^ω^)「うわぁぁぁぁぁぁぁぁ」

2人は慌てて洞窟に逃げ込む。すると間も無くして、吸い上げられたのであろう
木や、岩や、コンクリート、車までもが無残に振り注いで来た。

(; ゚ω゚)「・・・・・・。」


44 名前: ◆dcA562FVRg :2006/08/19(土) 18:36:30.25 ID:mIG6n7MO0
・僕は訳が分からなかった。なんで空から車やコンクリートが降ってくるのか。
誰かが天空の城から投げ捨てたのだろうか。


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  ヤ、 \:::::\,::::\:;;;:iゞ:-:;ィ     ,.,li`~~i    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
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";ii::i`ゝ、::;;;:、-‐-;;;;i‐''''|  〉'.ヘ.    '' :/     \_________
.;ill;;:\::::::::::::::::;ノノl} ,.ィ|、/ー-`=‐-、、ノ
iilllllli;;:::`:‐-‐'":;ノ'i'::i.(♀)マ=‐-、.,,_`l, ,.へ
llllllllllllii;;,,___;;;iill|||'::|i,. 王 ,ノ\ー=、7^ヾ'‐-、、
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45 名前: ◆dcA562FVRg :2006/08/19(土) 18:40:54.33 ID:mIG6n7MO0
(;´・ω・`)「一体、どこまで舞い上げられてたんだ・・・。」

( ゚ω゚)「ドクォ・・・・」

その降り注ぐ様は、ドクオの生存を信じた僕らを打ちのめすには、十分すぎるほどであった。

( ゚ω゚)「・・・・・。」
(´・ω・`)「ブーン・・・・。収まったようだ・・・行こう・・・。」

・開放という名の絶望を突きつけられ、僕らは足取り重く街に向かって歩き出した。
道と呼べるものは無かったが、無残な姿で横たわった瓦礫や車をぬって街まで歩いたんだ。

第4話 〜完〜



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