( ^ω^) はあそびにんのようです
45 名前:ロマリアの愚王編 :2006/08/21(月) 04:20:39.80 ID:ziLip3Gb0
( ;ω;) 「うっ、うっ、、 クー・・・」
( ゚Д゚) 「いつまでも泣いてんじゃねえぞゴルァ。仕方ねえだろうが!」
( ;ω;) 「だってクーが・・・ クーが死んじゃうお!!それと言うのも皆ギコがいけないんだお!!」
( ゚Д゚) 「な、なんだと…!!」

 少年達の諍いが、じっとりとした地下牢に響いた。
 薄暗がりに潜む何かが、今にも飛び出してきそうな場所だった。
 幽霊の慙愧にも似た風の音が時折さみしく吹きすさぶ。
 鉄格子をがしゃりと殴りつけ、ギコが悔しげに唾棄した。

( ゚Д゚) 「前ロマリア王は賢王として有名だったんだゴルァ。まさか息子があんな奴だったとは……」

 話は、数時間前に遡る――


46 名前:ロマリアの愚王編 :2006/08/21(月) 04:23:32.72 ID:ziLip3Gb0

( ^ω^) 「僕達なんにもしてないお!!離すお!!国際問題だお!!」
(’e’) 「黙って歩け!王のご命令だ!」
( ^ω^) 「あんたんとこの王様は、客が来たらふんじばるのかお!!どうかしてるお!!」

 ブーンたちは、旅の扉を出たところで、ロマリア兵達に捕らえられたのだ。
 有無を言わさぬ捕縛だった。ギコが食って掛かり、クーが冷静に状況を説明しても、
彼らの態度が変わる事は無かった。

 見世物のようにロマリアの街を歩かされた三人に、突き刺さったのは嘲笑と嫌悪の視線。
 だが不思議な事に、とげとげしさの中には憐憫が含まれているようだった。
 ぎりぎりと歯をかみ締めるギコに、ただ泣くだけのブーン。
 クーだけがその怜悧な顔に、何の表情も浮かべずにいた。 

川゚−゚) 「……ロマリアの愚兄か。ここまでとはな」
( ^ω^) 「? クー?」
川゚−゚) 「何でもない…… 王のお出ましの、ようだぞ」

 謁見の間にたどり着いた三人。その頭に兵士達が手を置き、無理やりに拝謁の姿勢をとらせた。
 戦いに汚れた彼らが放つ獣臭に、侍女達が露骨に顔をしかめる。
 玉座の王は立ち上がりもせずに三人を睥睨していた。


47 名前:ロマリアの愚王編 :2006/08/21(月) 04:27:14.42 ID:ziLip3Gb0
(’e’) 「王よ、こやつらです!旅の扉から出てきた怪しい者たちは」
?「OK、時にご苦労。下がっていいぞ」
 
 そんな中、ギコが、兵士の手を跳ね上げ、勢い良く面を上げた。

( ゚Д゚) 「……貴方がロマリア王であらせられるか。我らはアリアハンよりの使者!
     王よりの書状もこちらにございます。即刻縄を解いて頂きたい!」

( ゜ω゜) 「し、使者!?ギコ、どういうことだお!!」
( #゚Д゚) 「黙ってろゴルァ!お前が出てくると場がおかしくなんだよ!」

( ´_ゝ`) 「ふむ…これが書状か。何々、アリアハンが魔物に…」

 王は、ギコの懐から、銀製の筒を取り出した。
 ブーンが見たこともないような上質の紙。筒だけで幾らするのか見当も付かない。
 それらを無造作に放り投げると、王は退屈そうに欠伸をした。
 ギコの眦が吊り上る。


48 名前:ロマリアの愚王編 :2006/08/21(月) 04:31:20.99 ID:ziLip3Gb0
( ゚Д゚) 「、、 兵は善戦しておりますが、もって一月かと…」
( ´_ゝ`) 「盟友たる我ら…か。OK、時にこの同盟、先代が結んだものだな、大臣」
(・∀ ・) 「はい、王よ。貴方のお父上が結んだ盟約にございます」

( ´_ゝ`) 「なら・・・・・」

 ビリビリビリッ!!
 
( ゚Д゚) ( ^ω^) 「な・・・・・・・・・・・・」

( ´_ゝ`) 「OK。我らロマリアが、そちらアリアハンと交わした同盟を今破毀いたそう。
       自国の危機を他国に委ねるとは厚顔無恥。獣の糞にも及ばぬ行い」

 声もでないブーンとギコ。
 おぼろげながら、ブーンにも、事の次第が見えてきていた矢先の事だった。
 ギコはアリアハンの使者で、ロマリアに救援を求めに来たのだと言う。
 だが、その願いは無残にも絶たれた。簡単に、取るに足らないもののように。
 国が滅亡するかもしれぬ危機に、欠伸まじりに……


49 名前:ロマリアの愚王編 :2006/08/21(月) 04:38:24.31 ID:ziLip3Gb0

川゚−゚) 「…その同盟は、ロマリアとアリアハンだけに結ばれたものではありますまい」

 言葉なく項垂れたブーンの耳に、その時力強い声が響いた。
 クーだった。

( ´_ゝ`) 「何だ、お前は?」

 クーが兵士の手を擦り抜け、拝謁を解いて立ち上がる。
 後ろ手に縛られてはいるものの、毅然と背筋を伸ばし、一歩も引かぬ風情である。

川゚−゚) 「我ら人界の八カ国で結ばれた血盟の筈。それを破ると言う事は、
      ロマリアの孤立を意味します。魔の台頭が始まった今、
      貴国にとっても懸命な判断とは言いかねるのでは」

 ギコもブーンも、唖然としてクーを見るほか無い。

(;^ω^) 「く、クーは一体誰なんだお。というより、何を言ってるかさっぱりわかんないお」
( ;゚Д゚) 「……わ、わからん…」


54 名前:ロマリアの愚王編 :2006/08/21(月) 04:53:19.43 ID:hxhAx92u0
 王の眉が動いた。
 じろじろとクーの全身をねめまわし、軽く首を捻る。

( ´_ゝ`) 「……女だてらに剣を握るか。なるほど天晴れな性格をしておる」
川゚−゚) 「……?何を…」
( ´_ゝ`) 「気に入ったぞ。女、そこまで申すなら、アリアハンの命運を背負う気概もあろう…
       この女をひったてい!コロセウムに送るのだ」

 その途端、謁見の間がざわめいた。
 眉をひそめる侍女、慌てる兵士。大臣の薄ら笑いだけが深くなる。

(’e’;) 「お、王よ、コロセウムは魔物の……」
( ´_ゝ`) 「女よ、お前が魔物を1.000斬れば、ロマリアは兵をアリアハンに送ろう」
( ;゚Д゚) 「なッ……ゴルァァッ!!ふざけんな!!そんな事…」
( ´_ゝ`) 「何だ、坊主。お前が代わりにコロセウムに立つと?」
( ;゚Д゚) 「ッ!! そ、それは……」

川゚−゚) 「……わかりました」

 広間が水をうったように静まり返る。
 兵士の一人が呟いた言葉が、ブーンの耳にこびり付いて離れない。

56 名前:ロマリアの愚王編 :2006/08/21(月) 04:56:23.59 ID:hxhAx92u0
( ゜ω゜) 「う・・・・・・・」

 ”あの女、”

川゚−゚) 「私がやります。その子達には手を出さないで頂きたい」

 ”死ぬぞ ――…”

( ゜ω゜)  「駄目だおッ!駄目だおッ!! クー…!!」
( ´_ゝ`) 「ははははッ!これは愉快!!湯をつかわせてやれい!最も…」

 王の声にはいきいきとした嗜虐が蠢いていて、今にも羽根を得て飛び立ちそうなほどだった。
 酒精の匂いが鼻をつく。クーの顎を持ち上げる指は、まだらに赤く染まっている。
 昼間から酒を浴びているのだと、ブーンはようやく気が付いた。

( ´_ゝ`) 「すぐに血で汚れてしまうだろうがな。魔物のものか、人のものか…楽しみな事だ」
( ;ω;) 「クーッ!! は、はなすお!!そんなことして良い筈が無いお!!」
( ´_ゝ`) 「時にお前。おかしなことを言う。この国の王は私だぞ」

( ´_ゝ`) 「その二人は逃げ出さぬよう、地下牢にでもつないでおけい!」


57 名前:ロマリアの愚王編 :2006/08/21(月) 05:02:37.03 ID:hxhAx92u0
■□■□■□■□


( ;ω;) 「1000体も魔物を切れる訳ないお、、 いくらクーだって、、」
( ゚Д゚) 「……畜生ッ…!」

 そして、二人は地下牢に押し込められたのだった。
 時間ばかりがいたずらに過ぎていく。
 泣きつかれたブーンが口を噤み、ギコも打つ手をなくしてずるずると鉄格子に寄りかかる。

( ^ω^) 「ま、いいお。きっとこれは夢だお。目が覚めたらお母さんの優しい顔があるお。
      おきなさい、おきなさい、わたしのかわいいブーンや…って」
( ゚Д゚) 「ここへ来て、その逃避はたいしたもんだなゴルァ…… ん?」

 二人の牢に、足音が近づいてきた。槍の石突が畳を削る音がする。兵士のようだ。
 促されたように黙り込む二人。
 然し、いつまでたっても、足音の主が体を現すことはなかった。

( ゚Д゚) 「……?」

 訝しげに身じろぎしたギコの耳に、その声は、飛び込んできた。


58 名前:ロマリアの愚王編 :2006/08/21(月) 05:05:10.90 ID:hxhAx92u0
?「……これは寝言だ。だから私の本心ではない。」
( ゚Д゚) ( ^ω^) 「………」

?「王は、お変わりになられた。前王が崩御された後、弟君と二人で政治を行っていたのだ。
  兄は武に優れ、弟は学に優れる。お二人は仲が本当によろしかった」

 訥々と響く声。亡者の泣く風が、間を埋める。

?「だが、突然だった。王は、弟君に反乱の意思ありとして、捕縛の後に幽閉を。
  兵は王が掌握していた……弟君はなすすべもなく、王城の左塔に監禁されている」

?「ところで、我が王家には代々伝わる冠があってな。黄金で出来たそれは、
  王位の正当な継承権を示すもの。それがあれば、弟君を王として擁立できるかもしれない…」

( ^ω^) 「まどろっこしいお、三行!」

?「・民は兄の政治に不安を覚えている。幽閉された弟さえ助け出せればなー
  ・民意は完全に弟にある。冠があれば継承権は弟に移る。
  ・だが金の冠は北西のシャンパーニの塔に。お前ら強奪して来てくれませんか?」


60 名前:ロマリアの愚王編 :2006/08/21(月) 05:08:04.31 ID:hxhAx92u0
( ;゚Д゚) 「お前、ひどいな」
( ^ω^) 「長いと覚えられないお。だけど、ブーンたちは牢屋に…」

( ゚Д゚) 「いや…… この風、牢の中から吹いてるぞゴルァ!」

 そう言うと、ギコは壁を調べ始めた。
 指先が、ブロックの一つに掛かった瞬間――重々しい音と共に、壁がスライドする。
 深深とした闇が、奥には横たわっていた。

( ^ω^) 「ぬ、抜け穴だお!!」
 
 苔生した風がひときわ強く吹きつけた。
 二人は格子を振り返ったが、もう、言葉は聞こえてこなかった。

( ゚Д゚) 「……恩にきるぜ、ゴルァ」

 二人は走り出した。闇は重く、あざ笑うような風は、いつまでも止まなかった。


62 名前:ロマリアの愚王編 :2006/08/21(月) 05:11:31.58 ID:hxhAx92u0
( ゚Д゚) 「せやあッ!!」
( ^ω^) 「おっおっおっ」
( ゚Д゚) 「そこッ!!」
( ^ω^) 「おーん」

( #゚Д゚) 「……お前、ホントに役立たずだな」

 ギコの唾棄に、ブーンは肩をすくめた。
 足元には今しがたギコがしとめた芋虫が横たわっている。
 キャタピラーと呼ばれる魔物だ。体長はブーンよりも長い。堅い殻を持ったそれに、
ギコも流石に苦戦を強いられていた。それ故の述懐かもしれなかった。

(;^ω^) 「仕方ないお。村人Aに何を期待してるんだお」
( ゚Д゚) 「鎖鎌を背中にぶち当てられたときは、正直殺そうかと思いました」

 ひそかに脱出した二人はロマリアの城下町で装備を揃え、馬を買い、すぐさまシャンパーニの塔を目指した。
 だが、誤算があった。
 ロマリア周辺の異形は、アリアハンとは様相をたがえていたのだ。
 より強く、大きく、堅い。加えて、異能を行使するものまで出てきたのだからたまらない。
 今まではクーがいたため意識しなかった戦力の差を、ギコは痛感していた。


63 名前:ロマリアの愚王編 :2006/08/21(月) 05:14:35.97 ID:hxhAx92u0
 そしてブーンの存在もある。
 いくら武器が良かろうと、使う人間が素人ではどうしようもない。
 ブーンは鎖鎌に振り回され、たびたびギコを窮地に陥れた。
 かと思えば吹きすさんだくちぶえに、何故か魔物が寄ってくる。
 つやつやとした肌のブーンとは裏腹、ギコには生傷が絶える事が無かった。

( ゚Д゚) (こんなところで足止めされてる場合じゃねえぞゴルァ……くそっ)
( ^ω^) 「どうしたんだおギコ。頭でも悪いのかお?」
( ゚Д゚) 「そりゃお前だろ」

( ゚Д゚) 「……ちッ、お前といると調子が狂うぜ」

 舌打ちを一つし、ギコは剣にこびり付いた異形の体液を拭う。
 辛辣な言葉とは裏腹に声音は穏やかだ。
 ブーンといるのは苦痛ではなかった。
 どんなにどなりつけてもそ知らぬ顔で、次の瞬間には笑顔を向けてくる。
 自分の気性の荒さを受け流すブーンに不思議な安堵を覚えるのだ。
 そんな自身に、ギコは苦笑を浮かべる。 

( ゚Д゚) (こいつは俺の出生を知らないからな。…いや、考えても仕方ねえ)


66 名前:ロマリアの愚王編 :2006/08/21(月) 05:18:10.97 ID:hxhAx92u0
( ゚Д゚) 「食料も残り少ない…あの村に立ち寄るかゴルァ」
( ^ω^) 「うう、久方ぶりのベッドだお!美味しいご飯が食べられるお」

 涎を撒き散らしながら、ブーンは馬の腹を蹴りつける。
 一気に加速した馬にギコは慌てて叫んだ。

( ;゚Д゚) 「お、おい、泊まるわけじゃねえ…ってか突出すんなッ!!
      ――…ブーンッ!!左から来るぞッ!!」
(;^ω^) 「お、おおおおッ!!」
 
 走るブーンの馬目掛けて、巨大な影が飛びついたのだ。
 ポイズントード。毒をもつ蛙の異形である。
 たまらず横転し、悲痛な嘶きをあげる馬。弾き飛ばされたブーン目掛けて異形が殺到する。

( ゜ω゜) 「だおおおおおおおッ!!」

 思わず目を瞑ったブーン。
 だが、予想した痛みと衝撃は、いつまで立っても現れなかった。

?「ガキ二人が、こんなとこでなーにやってんだ?」

 場違いに陽気な声が、ブーンの耳に届く。
 恐る恐る開いた目に飛び込んできたのは、満面の笑顔だった。


67 名前:ロマリアの愚王編 :2006/08/21(月) 05:21:58.11 ID:hxhAx92u0

( ゚∀゚) 「そうかあ…そんな事になってたとはな」
( ^ω^) 「そうなんだお。まあ、ぼくの手に掛かれば、
       シャンパーニの塔なんて赤子の手を捻るも同然」
( ゚Д゚) 「へッ!さっきまで村人Aとか言ってたくせによ」

 ぐびりと杯を傾け、男が笑う。
 彼はジョルジュ。世界中を旅する武道家だと言う。
 筋骨隆々とした体躯を窮屈そうに椅子にうめている姿がユーモラスだ。
 太い眉の下、くりっとした目が豊かに感情を映して広がり、狭まる。
 赤銅の肌に焼けた金髪。頬から鼻に一直線に入った傷跡が目立つ。
 威圧的な風貌であるにも拘らず、不思議と人好きのする笑顔だった。

( ゚∀゚) 「鉄の爪を探してここいらまで来たがよ。アリアハンがやられるとなりゃ、黙ってられるか」
( ゚Д゚) 「! 力を貸してくれるのか!」
( ゚∀゚) 「あったりまえだろうが。ここでやらなきゃ男がすたるぜ。
      それになあ、お前ら… あんな蛙に血相変えてるようじゃ、
      いつおっ死ぬかわかったもんじゃねえ。
      危なっかしくて見てられねえよ」
( ゚Д゚) 「クッ……」


68 名前:ロマリアの愚王編 :2006/08/21(月) 05:24:18.06 ID:hxhAx92u0
 悪気がないにせよ、ジョルジュの言葉はストレートにすぎる。ギコの顔が歪んだ。
 確かにジョルジュは強かった。
 流れるような体捌きで異形の懐に飛び込み、強烈な一撃を食らわせる。
 なにより魔物の急所に精通しているのだ。会心の一撃が異形を沈める姿は、
ギコをして惚れ惚れとうならせた。

( ^ω^) 「あの時のギコってば傑作だったおwwwwwうはwwwww」
( #゚Д゚) 「てめえ、それ以上言ってみろゴルァッ!二度と口が聞けねえようにしてやるぞ!」

 山岳でブーンを助けたジョルジュは、はやるギコを押さえてこの村で一泊を提案したのだ。
 勿論ギコは抵抗した。早くしなければクーは嬲り殺され、ひいてはアリアハンの滅亡につながる。
 一刻も早く冠を入手しなければ、と息巻くギコの膝を、ジョルジュは、

 ……後ろから軽く押した。

 それだけで、ギコは立ち上がれなくなったのだ。
 特別な事をしたわけではない。限界まで蓄積された、疲労と緊張の所為だった。
 それを思い出すだけで、ギコはわめいて転がりまわりたい思いに駆られる。
 赤子の手を捻るようにいなされたのは自分だ。


69 名前:ロマリアの愚王編 :2006/08/21(月) 05:27:42.25 ID:hxhAx92u0
( ゚∀゚) 「物事には時期ってのがある。果物は若すぎても熟しすぎても駄目だ。
      一番うまい時に刈ってやんなきゃ、結局捨てるばっかりになっちまわあ」

 大きな杯を一息に干すと、無精ひげの浮いた顎を撫でて、ジョルジュはげっぷをした。

( ゚∀゚) 「まあ、あれだ。おっぱいな。おっぱいだよ。小さすぎても大きすぎても駄目だろ。
      いや、どんなおっぱいでもおっぱいはおっぱいであるだけで……」
( ^ω^) 「ちょwwwwwwww酔いすぎwwwwwwwwwww」
(*゚∀゚) 「うはーーー!!じーーまみーーー!!!」
( ゚Д゚) 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

( ゚Д゚) 「大丈夫なのかゴルァ・・・・・・・・」


 三人はその日、カザーブで一夜を明かした。
 朝日を背に、馬首は西を向く。
 地平の向こうに、雲を纏って聳える塔――それこそが、金の冠が眠る、シャンパーニの塔だった。



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